平成19年9月 第2286号(9月5日)
■伊吹文科大臣が留任
副大臣・政務官など決まる
八月二十七日、安倍晋三改造内閣が誕生した。安倍総理大臣は記者会見で教育再生について、「この十二月に教育再生会議で最終的な答申が取りまとめられる。まさに教育再生はスタートしたばかりであり、これからだんだんと成果が出てくるものと思う」などと述べるとともに、「教育再生はこの内閣の優先課題であり、社会総がかりでその具体化に取り組み、教育現場の立て直しを図りたい」と力を込めた。
また、留任となった伊吹文明文部科学大臣は就任後の記者会見で「安倍総理から教育関係事項は最重要課題なので、引き続きお願いしたいとの言葉があった。教育改革の成果は、すぐに出てくるものではないし、施策を頻繁に変えてはならない。その意味で“続投を”ということだと思う」との感想を述べた上で、記者の質問に対し、教育の質を高めるための教員増、小学校の英語教育については、いろいろな外国の言葉に接することは大切だが、まず日本語をきちんとやることが大切であること、教育振興基本計画については、概算要求の見通しが立ってから議論していくこと、また、地方等での産婦人科、小児科の医師不足について、厚生労働省の明確な方針に沿って医師の養成をしていくことなど、今後の取組みについて語った。
なお、二十九日の臨時閣議で安倍改造内閣の発足に伴う二二人の副大臣が決定し、文部科学副大臣には、池坊保子衆議院議員(留任)と松浪健四郎衆議院議員(新任)が任命された。
さらに、三十日には文部科学政務官として原田令嗣衆議院議員と保坂 武衆議院議員の二人が決まった。