平成19年９月 第2286号（９月５日）
■私学助成関係予算
一、私立大学等の経常費補助 三三五〇億五〇〇〇万円（対前年度予算七〇億円増）／一般補助二二二六億円（同五八億円増）―ＦＤの義務化に支援経費〈新設〉五七億円・医学部定員増一億円、特別補助一一二四億五〇〇〇万円（同一二億円増）―九月入学への非常勤講師での対応などをする私学への補助
二、私立高等学校等の経常費助成費等補助 一〇六八億五〇〇〇万円（同三〇億円増）
三、私立大学等における教育研究装置・施設の整備費補助 一四九億二〇〇〇万円（同四二億九〇〇〇万円増）／①私立大学戦略的研究基盤形式支援事業〈仮称〉四一億一七〇〇万円（同九〇〇万円増）―従来の「私立大学学術研究高度化推進事業」を見直し、経営戦略や研究戦略上意欲的なプロジェクトに対し研究施設・設備等を一体的に支援する。②教育研究装置整備費補助二一億七三〇〇万円（同四億九八〇〇万円増）、③私立大学等防災機能等強化緊急特別推進事業五六億六五〇〇万円（同三七億七八〇〇万円増）―新潟中越沖地震の発生等、学校施設の耐震化が急務であることなど。
四、私立高等学校等の施設整備費補助 三四億二五〇〇万円（同一三億四七〇〇万円増）―特に防災機能強化施設整備費補助は三一億四五〇〇万円（同一三億四七〇〇万円増）。
五、私立大学等における研究設備等の整備費補助 六四億四三〇〇万円（同二億一一〇〇万円増）／①私立大学戦略的研究基盤形成支援設備〈仮称〉二二億七七〇〇万円―「私立大学学術研究高度化推進事業」の見直しに伴い、「私立大学学術研究高度化推進設備」の名称を変更するとともに研究設備への支援の充実を図る。②情報処理関係設備二〇億二三〇〇万円（対前年度予算と同じ、以下“同”）。なお、ここには「サイバーキャンパス整備事業」分を含む。
六、私立高等学校等ＩＴ教育設備整備推進事業 一一億円（同）。
七、私立学校施設高度化推進事業費補助 一一億七七〇〇万円（同）。
八、日本私立学校振興・共済事業団貸付事業 一六六億円（同）―貸付計画額は六〇〇億円（同）とし、自己調達資金の一部として発行する財投機関債（私学振興債券）は八〇億円（同）を計画している。
なお、私学助成関係予算等については、八月二十九日の自民党の文部科学部会と文教制度調査会の合同会議における文科省全体の予算要望の概要説明に引き続き、自民党本部で開かれた私学振興議員懇談会において、その実現方策等について協議が行われており、今後、要望実現に向けての本格的な要請活動を展開していくことになる。
