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平成19年8月 第2285号(8月22日)

グローバルCOE補助金交付額決定
  総額は158億円4856万円、平均配分2億5156万円

 文部科学省は、グローバルCOEプログラムの平成十九年度採択拠点の補助金交付額を決定した。同プログラムは、平成十四年度から実施している「二十一世紀COEプログラム」の成果を踏まえ、これまでの基本的な考え方を継承しつつ、拠点数を約半分とし、支援経費を倍増するなどの充実を図っている。

 本年度に採択された六三拠点(三〇大学。うち二大学は連携大学)に対し、総額一五八億四八五六万円(直接経費一二一億九一二〇万円、間接経費三六億五七三六万円)の交付を決定した。なお、国公私立大学別に見ると、国立大学が一三四億六三九七万円で全体の八四・九%を占める(旧帝大のみだと八八億一八五五万円で国大全体の六五・五%、全体の五五・六%)。次に私立大学が一九億一一〇〇万円で一二・一%、公立大学が四億七三五九万円で三・〇%となった。平均配分額は二億五一五六万円であり、二十一世紀COEプログラムの平成十四年度採択拠点に対する一拠点当りの平均配分額一億三一七四万円と比較して約二倍となっている。
 また、分野別件数を見ると、「生命科学」では、国立一一件、公立一件、私立一件、「化学、材料科学」では、国立一二件、公立〇件、私立一件、「情報、電気、電子」では、国立一一件、公立〇件、私立二件、「人文科学」では、国立八件、公立〇件、私立四件、「学際、複合、新領域」では、国立八件、公立二件、私立二件となった。
 なお、同プログラムの委員会の審査において、特に高い評価を受けて採択された次の一一拠点(八大学)については、重点配分を行っている。(大学、プログラム、代表者の順)
 ▽北海道大「知の創出を支える次世代IT基盤拠点」有村博紀、▽東北大「材料インテグレーション国際教育研究拠点」後藤孝、▽東京大「生体シグナルを基盤とする統合生命学」宮下保司、▽東京大「理工連携による化学イノベーション」中村栄一、▽東京大「セキュアライフ・エレクトロニクス」保立和夫、▽東京大「死生学の展開と組織化」島薗 進、▽京都大「物質科学の新基盤構築と次世代育成国際拠点」澤本光男、▽大阪大「高次生命機能システムのダイナミクス」柳田敏雄、▽愛媛大「化学物質の環境科学教育研究拠点」田辺信介、▽長崎大「放射線健康リスク制御国際戦略拠点」山下俊一、▽関西大「東アジア文化交渉学の教育研究拠点形成」陶 徳民

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