平成19年8月 第2285号(8月22日)
■学校数の減少続く 小学校児童数は過去最低
1面に掲載のとおり、文部科学省は平成十九年度の学校基本調査の速報を公表した。それによると、小・中・高の各学校数の減少は前年度に引き続き止まらず、小学校の児童数は七一三・三万人で過去最低となった。初等中等教育機関と専修学校・各種学校に係る学校調査の主な結果は次のとおり。
(1)小学校
学校数は二万二六九三校(本校二万二三六七校、分校三二六校)で、前年度より一八五校減少している。このうち私立の学校数は二○○校で前年度より二校増加、国立の学校数は七三校で前年度と同数、公立の学校数は二万二四二○校で前年度より一八七校減少している。
児童数は七一三万二八六八人(男子三六四万八六二四人、女子三四八万四二四四人)で、前年度より五万四五四九人減少し、過去最低を記録した。
教員数(本務者)は四一万八二○六人(男子一五万五八四二人、女子二六万二三六四人)で、前年度より三四八人増加している。
(2)中学校
学校数は一万九五五校(本校一万八八二校、分校七三校)で、前年度より三七校減少している。このうち、私立の学校数は七二九校で前年度より三校増加、国立の学校数は七六校で前年度と同数、公立の学校数は一万一五○校で、前年度より四○校減少している。
中高一貫教育を行う学校数は併設型が一六○校、連携型が一七二校で、前年度より併設型は六二校増加し、連携型は五校減少となっている。
生徒数は三六一万四五五二人(男子一八四万七八一三人、女子一七六万六七三九人)で前年度より一万三○二五人増加し、前年度までの減少傾向から一転した。
教員数(本務者)は二四万九五八五人(男子一四万六二五四人、女子一○万三三三一人)で前年度より一三○五人増加している。教員数(本務者)のうち、女子教員の占める比率は四一・四%で,前年度より○・二ポイント上昇している。
(3)高等学校(全日制・定時制課程)
学校数は五三一三校(本校五二○一校、分校一一二校)で前年度より七二校減少している。このうち私立の学校数は一三二二校で、前年度より三校減少している。国立の学校数は一五校で前年度と同数、公立の学校数は三九七六校で前年度より六九校減少している。
中高一貫教育を行う学校数は併設型が一六二校、連携型が八○校、併設型は前年度より六四校、連携型は二校それぞれ増加している。
生徒数は三四○万六三四三人(男子一七二万五八一八人、女子一六八万五二五人)で前年度より八万八一七○人減少している。また、全日制課程(本科)の生徒数は三二八万九三○二人で前年度より八万七八六三人減少、定時制課程(本科)の生徒数は一○万八二一八人で前年度より二九三人減少している。
教員数(本務者)は二四万三九五一人(男子一七万五三六○人、女子六万八五九一人)で前年度より三八五三人減少している。なお、全日制課程の教員数(本務者)は二三万一一九二人で前年度より三九○○人減少しており、定時制課程の教員数(本務者)は一万二七五九人で前年度とほぼ同数となっている。教員数(本務者)のうち、女子教員の占める比率は二八・一%で前年度より○・二ポイント上昇している。
(4)中等教育学校
学校数は三二校(私立一二校、国立三校、公立一七校)で前年度より五校増加している。
前期課程の生徒数は九六○○人(男子四七○○人、女子四九○○人)となっている。後期課程(全日制課程・定時制課程)の生徒数は五三○○人(男子二八○○人、女子二五○○人)となっている。
教員数(本務者)は一一○○人(男子八○○人、女子四○○人)となっている。
(5)特別支援学校
平成十九年度に盲学校・聾学校・養護学校の制度を一本化した特別支援学校の学校数は、一○一三校(私立一四校、国立四五校、公立九五四校)で前年度の盲学校・聾学校・養護学校の合計数より七校増加している。
在学者数は一○万八一七三人で前年度の盲学校・聾学校・養護学校の合計数より三五八一人増加している。
教員数(本務者)は六万六八一○人で前年度の盲学校・聾学校・養護学校の合計数より一七五三人増加している。
(6)幼稚園
幼稚園数は一万三七二三園(私立八二九二園、国立四九園、公立五三八二園)で前年度より一一二園減少している。
園児数は一七○万五四○八人(男子八六万四一七七人,女子八四万一二三一人)で前年度より二万一一一二人減少している。園児数を年齢別にみると、三歳児四二万八九三四人(全園児数の二五・二%)、四歳児六一万三五五六人(同三六・○%)、五歳児六六万二九一八人(同三八・九%)となっている。
教員数(本務者)は一一万一二四五人(男子六九四六人、女子一○四万二九九人)で前年度より四三八人増加している。教員数(本務者)のうち、女子教員の占める比率は九三・八%で前年度と同率となっている。
(7)専修学校
学校数は三四三五校(私立三二一八校、国立一一校、公立二○六校)で前年度より六校減少している。学校数のうち、高等課程を置く学校は五二○校(全学校数の一五・一%)、専門課程を置く学校は二九九五校(同八七・二%)となっている。
生徒数は七○万三三三九人(男子三二万三五四○人、女子三七万九七九九人)で前年度より四万六八六九人減少している。このうち高等課程の生徒数は四万一五一人で前年度より二四○九人減少している。専門課程の生徒数は六二万七二二四人で前年度より三万九九六四人減少している。一般課程の生徒数は三万五九六四人で前年度より四四九六人減少している。
(8)各種学校
学校数は一六五五校(私立一六四三校、公立一二校)で前年度より七四校減少している。
生徒数は一四万七二二○人(男子七万三七一三人、女子七万三五○七人)で前年度より二七一四人減少している。