平成19年8月 第2285号(8月22日)
■大学(学部)の学生数微増で251.4万人
大学院の学生数26.2万人で過去最高 「学校基本調査速報」
文部科学省は、このほど平成十九年度学校基本調査速報(平成十九年五月一日現在)を公表した。それによると、大学数は七五六校(前年度より一二校増加)で、大学の学生数は二八二万八六三五人(前年度より三万五七七人減少)、そのうち、学部学生数は二五一万四一八六人(九三○一人増加)であった。また、大学学部への入学者数は六一万三六一九人(前年度より一万五六五人増加)などとなっている。高等教育機関についての概要は次のとおり。(初等中等教育機関等の概要は2面に掲載)
大 学
(1)学校数 七五六校(私立五八○校、国立八七校、公立八九校)で前年度より一二校増加(私立一二校、国立・公立ともに増減なし)している。私立の割合は七六・七%。
(2)学生数 二八二万八六三五人(私立二○七万一六四二人、国立六二万七四○一人、公立一二万九五九二人)で前年度より三万五七七人減少している。また、学部学生数は二五一万四一八六人で前年度より九三○一人増加、大学院学生数も二六万二一二四人で前年度より一○七五人増加しており、ともに過去最高となった。
学生数を設置者別の割合でみると、私立七三・二%、国立二二・二%、公立四・六%となっている。男子学生数は一七○万一九四四人で割合は六○・二%、女子学生数は一一二万六六九一人で三九・八%を占める割合となっており、前年度より○・四ポイント上昇している。
(3)関係学科・専攻分野別学生の構成比 @学部学生でみると「社会科学」が三六・三%で最も高く、次いで「工学」一六・七%、「人文科学」一五・八%等の順となっている。その年次推移をみると、「薬学」、「家政」の比率は年々上昇してきているが、前年度と同様に「社会科学」、「工学」の比率が低下している。
A大学院修士課程の専攻分野別構成比をみると、「工学」が三九・四%で最も高く、次いで「社会科学」一一・六%、「理学」八・四%等の順となっている。さらに、その年次推移をみると、「農学」の比率はやや上昇してきているが、「社会科学」の比率は低下してきている。
B大学院博士課程の専攻分野別構成比をみると、「医・歯学」が二六・三%で最も高く、次いで「工学」一八・六%、「人文科学」一○・三%等の順となっている。その年次推移をみると、「薬学」の比率は年々上昇してきているが、「理学」、「農学」、「医・歯学」の比率が低下している。
大学院専門職学位課程の専攻分野別構成比をみると、「社会科学」が九三・九%で最も高く、次いで「工学」○・八%の順となっている。
(4)入学状況 @大学学部への入学者数は、六一万三六一九人(私立四八万四一九二人、国立一○万二四六○人、公立二万六九六七人)で、前年度より一万五六五人(私立一万二一○○人、国立一五六七人減、公立三二人)増加している。
A大学院への入学者数は、修士課程では七万七四五六人(男子五万四三七六人、女子二万三○八○人)で前年度より三九五人の減少、博士課程では一万六九二五人(男子一万一七三七人、女子五一八八人)で前年度より二○六人の減少、専門職学位課程では九○六○人(男子六五七三人、女子二四八七人)で前年度より一六一人増加している状況となっている。
修士課程の入学者数を年齢別にみると、「二二歳」が三万三八三五人(四三・七%)で最も高く、次いで「二三歳」二万六四二人(二六・六%)、「二四歳」六六○六人(八・五%)等の順となっている。修士課程の入学者のうち、「社会人」は八四七一人(一○・九%)、「留学生」は六三三一人(八・二%)。博士課程の入学者数を年齢別にみると、「三○〜三四歳」が三二六八人(一九・三%)で最も高く、次いで「二四歳」二七一七人(一六・一%)、「二五歳」二四五一人(一四・五%)等の順となっている。
また、博士課程の入学者のうち、「社会人」は五四二○人(三二・○%)、「留学生」は二四○七人(一四・二%)となっている。
専門職学位課程の入学者数を年齢別にみると、「二二歳」が一六七四人(一八・五%)で最も高く、次いで「二三歳」一五六○人(一七・二%)、「三○〜三四歳」一三五六人(一五・○%)等の順となっている。専門職学位課程の入学者のうち、「社会人」は三三二七人(三六・七%)、「留学生」は一六一人(一・八%)となっている。
専門職学位課程の法科大学院の入学者を年齢別にみると、「二二歳」が一一七四人(二○・六%)で最も高く、次いで「二三歳」一一五五人(二○・二%)、「三○〜三四歳」七一九人(一二・六%)等の順となっている。また、法科大学院の入学者のうち、「社会人」は一六○五人(二八・一%)、留学生は一人(〇・〇%)。
(5)大学への編入学者数 短期大学からの編入学者が八九四七人(男子二七五○人、女子六一九七人)、高等専門学校からは二九九八人(男子二五二五人、女子四七三人)、専修学校(専門課程)からは二七四四人(男子一三三七人、女子一四○七人)となっている。
(6)本務教員数 一六万七六四八人(私立九万四八六七人、国立六万九九五人、公立一万一七八六人)で、前年度より三一七五人増加。
短期大学
(1)学校数 四三四校(私立三九八校、国立二校、公立三四校)で、前年度より三四校減少している。私立の割合は九一・七%。
(2)学生数 一八万六六六四人(男子二万一七五七人、女子一六万四九○七人)で、前年度より一万五五九○人減少している。また、学生数のうち本科学生は一七万九九五七人。
学生数を設置者別にみると、国立一八四人(学生数の○・一%)、公立一万八一五人(同五・八%)、私立一七万五六六五人(同九四・一%)となっている。
学生数のうち女子学生の占める比率は八八・三%で,前年度より○・七ポイント上昇している。
(3)本科学生の関係学科別構成比 「教育」が三○・四%で最も高く、次いで「家政」(二一・一%)、「人文」(一二・六%)、「社会」(一一・九%)等の順となっている。さらに、その年次推移をみると、「教養」の比率は年々低下してきている。
(4)入学状況 本科への入学者数は八万四五九六人(公立四七二四人、私立七万九八七二人)で、前年度より六一四四人減少している。自県内入学率でみると、男子は五二・五%(前年度より三・一ポイント低下)、女子は六三・二%(前年度より○・九ポイント低下)となっている。
(5)本務教員数 一万一○一五人(私立一万七四人、公立九四一人)で、前年度より二六三人減少している。
高等専門学校
(1)学校数 六四校(私立三校、国立五五校、公立六校)で前年度と同数。
(2)学生数 五万七九八五人(私立二一九○人、国立五万一五八六人、公立四二○九人)で前年度より一三九五人減少している。
(3)入学者数は、一万一一一二人で前年度より二一八人減少している。