平成19年8月 第2283号(8月1日)
■美しい国づくり 「特別世論調査」
内閣府は七月に「美しい国づくりに関する特別世論調査」の結果を発表した。
調査対象は、全国二〇歳以上の三〇〇〇人(有効回収率六〇・九%)。調査期間は、平成十九年五月二十四日〜六月三日。
現在の日本を美しいと思うかでは、美しいが一〇・六%、どちらかというと美しいが四二・七%、どちらかというと美しくないが三一・八%、美しくないが一一・二%、どちらともいえないが三・一%。
日本の美しさとは何か(複数回答)では、自然(例えば、山、森、海、四季のある自然など)が八〇・〇%、匠の技(伝統工芸、宮大工の技術、町工場の技術など)が五八・五%、景観(田園、里山の風景、瓦屋根のある町並みなど)が五二・八%、伝統文化(能、歌舞伎、日本舞踊、祭り、相撲など)が五〇・八%。
美しい国であるために見つめなおすべきものでは、失われつつあるが途絶えさせてはいけないものが四九・一%、かつては美しかったが美しくなくなってしまったものが三一・一%、実はその美しさにまだ気づいていないものが一一・三%、これから創り上げるべき美しいものが四・七%。
重要と思う美しい国の姿では、文化、伝統、自然、歴史を大切にする国が四七・五%、自由な社会を基本とし、規律を知る、凛とした国が二二・六%、未来へ向かって成長するエネルギーを持ち続ける国が一〇・二%、世界に信頼され、尊敬され、愛される、リーダーシップのある国が一六・七%。
美しい国づくりに向けて大切だと思う行動(複数回答)では、伝統芸能を習得する、景観を美しくするなど、日本らしさを磨き、創り上げるが四三・三%、日本の“美しさ”について書物やセミナーで学び、知るが二九・二%、祭りなどの伝統行事に参加するが二九・一%、日本の“美しさ”について絵・写真・文書で表現するが二五・四%、日本が「美しい国」となるために提案・提言を行うが二二・三%、海外に向けて日本の“美しさ”を発信するが二一・八%。
美しい国づくりについて関心をもつ企画では、日本・日本人の“美しさ”を推進するアイデアを募集する企画が三〇・三%、身近な日本の“美しさ”についての写真を投稿する企画が一六・一%、日本・日本人の“美しさ”を紹介する展示会などのイベントが二九・七%、著名人との“日本・日本人の美しさ”についての対話集会が一二・二%、特にないが七・九%、わからないが二・九%だった。