平成19年8月 第2283号(8月1日)
■「社会人学び直しニーズ」126件が採択 私大の選定率は52%
文部科学省の平成十九年度の「国公私立大学を通じた大学教育改革の支援の充実」の事業のうち、「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」(新規事業)の選定状況がこのほど公表され、一二六件の委託事業が決定した。
このプログラムは、大学・短期大学・高等専門学校における教育研究資源を活用した、社会人の再就職やキャリアアップ等に資する優れた実践的教育への取組に対して支援を行うことにより、再チャレンジに向けた良質な教育プログラムの普及を図り、再チャレンジを可能とする柔軟で多様な社会の実現に向けた高等教育機会の充実を図ることを目的としているもの。
五月二十三日に応募を締切り、三一五件の応募から一二六件を選定した。その概要は次のとおりである。
e大学の選定率七六%
全応募三一五件のうち、大学全体の応募は二三〇件(七三・〇%)であり、選定率は一二六件のうち九六件(七六・二%)であった。
e私大の選定率五二%
大学のみの選定件数九六件のうち、私大の選定件数は五〇件(五二・一%)であった。
e私大は理工農系への応募(選定)が低い
大学の分野別の選定の割合をみると、私大では人社系が多く、理工農系の少ないことが目立つ。
▽人社系=国大二七・三%、私大六七・三%、公大五・五%
▽理工農系=国大六八・二%、私大三一・八%
▽医療系=国大三六・八%、私大三一・六%、公大三一・六%