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平成19年7月 第2281号(7月18日)

19年度・新規事業の申請状況
  私大「ものづくり」15件、「サービス・イノベーション」16件

 文部科学省は、このほど平成十九年度の「国公私立大学を通じた大学教育改革の支援の充実等」の事業のうち、産学連携による高度人材育成の充実をめざす@「ものづくり技術者育成支援」とA「サービス・イノベーション人材育成推進プログラム」への申請状況を公表した。
 @ものづくり技術者育成支援事業
 この事業は、ものづくりに関する技術者教育を充実させることを目指し、地域や産学界と連携した実験・実習と講義の有機的な組合せによる教育プログラムの開発・実施を通じて、ものづくり分野を革新させる高度な知識及び確かな技術を併せ持つものづくり技術者を育成するための教育プログラムの開発を文科省が委託するものである。五月下旬に公募締切りをした結果七九件の申請があった。
 事業概要は、▽予算総額 一億五〇〇〇万円、▽募集対象 大学は学部、短期大学・高等専門学校は学科又は専攻科、▽採択件数 一〇件程度、▽委託期間 三年間、▽事業規模 一プロジェクトあたり年間概ね一五〇〇万円程度を上限。
 七九件の申請の内訳は、大学四〇件、短期大学二件、高等専門学校二六件、共同一一件などとなっている。今後は、専門家・有識者等からなる選定委員会による審査(書類審査及び面接審査)を行い、八月下旬頃を目途に一〇件程度を選定する予定である。
 なお、大学四〇件のうち私立大学は一五件となっており、東京電機大学、神奈川工科大学、金沢工業大学、静岡理工科大学、大阪電気通信大学、近畿大学、西日本工業大学、日本文理大学などが申請している。
 A「サービス・イノベーション人材育成推進プログラム」
 この事業は、経済学などの社会科学、工学などの自然科学等の融合等による新たな知識の体系化等を通じた教育モデルを構築し、サービスに関して高いレベルの専門性を持ってイノベーションを創出しうる人材の育成を支援するものである。六月下旬に公募締切りをした結果三五件の申請があった。
 事業概要は、▽予算総額 一億五〇〇〇万円、▽募集対象 大学学部又は大学院、▽採択件数 五件程度、▽委託期間 三年間、▽事業規模 年間概ね三〇〇〇万円程度を上限。
 三五件の申請の内訳は、国立大一六件、公立大一件、私立大一六件、共同申請二件となっており、私立大一六件では、札幌国際大学、青森中央学院大学、東京工科大学、東京富士大学、武蔵工業大学、日本福祉大学、帝塚山学院大学等が申請している。
 なお、選定結果は八月下旬ごろに学長宛てに通知される。

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