平成19年7月 第2279号(7月4日)
■中部支部春季総会開く 杉野私学行政課長の講演も
日本私立大学協会の中部支部(支部長=小出忠孝愛知学院大学学院長・学長)は、六月二十五日に名古屋市・名古屋ガーデンパレスにおいて、所属する五六大学から九三名の代表者らが出席して平成十九年度の春季総会を開催し、十八年度の事業報告と収支決算を了承するとともに、今年度の事業計画案および予算案を決定した。議事終了後には、文部科学省の杉野 剛私学行政課長の「大学全入時代における私立大学のあり方」と題する講演が行われた。
総会は、はじめに小出支部長にかわって、小林素文副支部長(愛知淑徳大学理事長・学長)が、公務により小出支部長の到着が遅れていることを報告するとともに「本総会では支部の連携をより強固なものとなるよう努めていきたい」と抱負と出席者へのお礼を述べた。
続いて、新しく就任した一五名の理事長と学長が紹介され、暖かな拍手で迎えられた。また、四月から法人名がかわった越原学園(旧法人名=名古屋女子大学)、大学名がかわった東海学院大学(旧大学名=東海女子大学)、愛知東邦大学(旧大学名=東邦学園大学)について紹介があった。
協議では、平成十八年度の事業報告と収支決算及び監査報告を全会一致で承認した後、平成十九年度の事業計画案と予算案を原案どおり決定した。
本部報告に移り、同協会本部の小出秀文事務局長から同協会が実施する諸事業の推進状況について報告があった。その中で特に、平成二十年度私立大学関係政府予算・税制改善対策の動向を詳細に報告したほか、教育再生会議をはじめ、経済財政諮問会議、中央教育審議会等の情勢、大学経営を巡る課題などを詳細に分析・解説した。
議事終了後には、文部科学省の杉野私学行政課長による「大学全入時代における私立大学のあり方」と題した講演を、@教育基本法改正と私学助成の対前年度比▲一%、A戦後の私立大学政策の流れ、B国立大学と私立大学、C株式会社立大学と私立大学、D長期的な課題、と時代背景を踏まえたうえで私立大学の当面する課題をあげ、今後の私立大学の方向性について論じた。総会の終了後には懇親会が催され、和やかな雰囲気の中で支部の結束を誓う情報・意見交換が行われた。