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平成19年6月 第2278号(6月27日)

遠藤文科副大臣が文化学園を視察 多様な人材育成への施策

 文部科学省の遠藤利明副大臣は、去る六月六日、東京・新宿の学校法人文化学園(大沼 淳理事長)を視察した。
 「教育再生」を掲げる安倍内閣のもと、政府の各種会議等における高等教育関係の議論も活発に行われていることから、遠藤副大臣は、色々な高等教育機関の現場に足を運び、経営者のリーダーシップに接し、先生方の熱意に触れ、学生たちと同じ目線で話すことを通して、我が国の将来を担う多様で質の高い人材育成に向けた施策の在り方を考えていきたいとの思いからこのたびの視察見学となったもの。
 遠藤副大臣は、学園内見学の前に大沼会長と歓談し「先週は東京工業大学のロボットを見学してきた。とてもおもしろかった。今日は大沼先生のところのファッション分野の見学をさせていただきたい」と述べると、大沼会長は「理系でも文系的な素養が求められることがあるように、文系でも理系的な素養や発想が必要になることがあります。どうぞ、今日はファッションを通して色々とお感じ下さればと思います」と歓迎の挨拶をした。
 また、「日本の私大の多くが東京大学や京都大学と同じことをしているように感じる。もっと建学の精神を発揮してユニークなチャレンジをしてよいのではないか」と遠藤副大臣が疑問を投げかけると、大沼会長は「東京大学や京都大学を評価するのと変わらない尺度で私大を評価して“質を上げろ”と言われるので、結果的に同じような方向を向いてしまうことになるのです。尺度を一つしか認めていないからなのですね」と答えた。
 その後、学園内を精力的に見学し、視察後は学内の食堂で学生達と共に昼食のひとときを過ごした。
 なお、当日は高等教育局の杉野 剛私学行政課長も同行した。

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