平成19年6月 第2277号(6月20日)
■[新刊紹介]
大学改革の海図 矢野眞和 著
大学改革を促している潮流は、どこからどちらに向かって流れているのか。
海図の全体は、第I部潮流、第II部軌跡、第III部座標で構成されている。第I部では、日本の大学における市場化は、「資金の市場化」、「経営の市場化」、「出口(就職)の市場化」、「入口(入学)の市場化」の潮流の渦の中にある。この四つの力学が、大学をどのように動かそうとしているか。改革の考え方と改革の実践を俯瞰する。
第II部では、変わる大学の最前線の報告で、動きつつある大学の航海日誌である。一四大学の事例が紹介され、戦略の多様性とその根拠に留意して、改革の最前線を読む。
第III部は、改革の座標である。改革を成功させるには、周りの大学のマネでなく、自らのポジショニングが大切で、この点において一四大学に学ぶ点が多い、としている。
筆者は、日本の大学が進むべき将来像を具体的な事実と経験を踏まえて、できるだけ分かりやすく描いてみたいと執筆した動機を述べている。
大学改革の海図
46判 309頁
定価(本体3,200円+税)
発行所:玉川大学出版部
TEL:042−739−8935 FAX:042−739−8940
46判 309頁
定価(本体3,200円+税)
発行所:玉川大学出版部
TEL:042−739−8935 FAX:042−739−8940