平成19年6月 第2277号(6月20日)
■地域に開かれた大学を目指す 日本文理大学が創立40周年記念式典
日本文理大学(菅 貞淑理事長、松原典宏学長)は去る五月十九日、大分市の「いいちこグランシアタ」にて創立四○周年記念式典を盛大に開催した。
式典は二部構成で行われ、第一部の式典では菅理事長が「建学の精神である『産学一致』という大学の使命を心に刻み、教育理念『産業界で活躍できる人材育成・人間力の育成』の遂行に向けて全学一丸となって取り組む」と力強く挨拶。学生代表と教職員代表による「人間力宣言」のあと、来賓として釘宮 磐大分市長、安藤昭三大分商工会議所会頭が祝辞を贈った。続いて松原学長が「一人ひとりの学生を大切にし、学ぶ心と意欲を授ける努力を惜しまないこと」と宣言し、学生と教職員全員による学歌斉唱で、厳かなうちにも未来へ向けた新たな決意のこもった式典となった。
第一部と第二部の幕間にはアトラクションとしてNBU沖縄県人会による勇壮なエイサーの演舞と全国大会で六連覇中のチアリーディング部と吹奏楽部マーチングバンドとのコラボレーション演技を披露し、学生の元気な力に歓声が上がった。
第二部では、タレントのピーコさんを招き、『片目を失って見えてきたもの』というタイトルで人間力育成科目の公開講座が開催された。四四歳の時に三○万人に一人というメラノーマ(目の癌)に侵され、片目を摘出するという壮絶な闘病体験と、その体験から得られた、「生き方」「人生の過ごし方」を、ユーモアを交えた切れ味鋭い巧みな話術で参加者に語りかけた。
同大学では今後、四○周年記念に係わる様々な行事を通じて、地域の方々とのコミュニケーションを図り、地域に開かれた大学づくりを目指していく。