平成19年6月 第2276号(6月13日)
■出生率1.32に回復 平成18年 6年ぶりに上昇
「平成18年人口動態統計月報」
厚生労働省は六月六日、平成十八年人口動態統計月報(概数)を発表した。それによると、出生数は一〇九万二六六二人で前年より三万一三二人増加し、出生率(人口千対)は八・七だった。また、合計特殊出生率は、一・三二で六年ぶりに上昇した。一方、婚姻件数は前年より一万六七〇八組増加し、婚姻率(人口千対)も五・八となった。結果の概要は次のとおり。
一、出生数
平成十八年の出生数は一〇九万二六六二人で 、前年の一〇六万二五三〇人より三万一三二人増加した。第一次ベビーブーム期(昭和二十二〜二十四年)に生まれた女性が出産したことにより、四十六〜四十九年には第二次べビーブームとなり、一年間に二〇〇万人を超える出生数だった。
五十年以降は毎年減少し続け、平成四年以降は増加と減少を繰り返しながら、ゆるやかな減少傾向だったが、平成十三年から五年連続で減少し、平成十八年は六年ぶりに増加し、平成十六年に次ぐ出生数となった。出生率(人口千対)は八・七で、前年の八・四を上回った。
二、合計特殊出生率
合計特殊出生率(一人の女性が生涯に産む子どもの平均数の推計値)は一・三二で、前年の一・二六を上回った。昭和四十年代は、第二次ベビーブーム期を含め、ほぼ二・一台で推移していたが、五十年に二・〇〇を下回ってから低下傾向となり、平成十八年は六年ぶりに上昇し、平成十四年と同率となった。
都道府県別では、沖縄県(一・七四)、宮崎県(一・五五)、島根県(一・五三)で高く、東京都(一・〇二)、北海道(一・一八)、京都府(一・一九)等で低かった。
三、死亡数
死亡数は一〇八万四四八八人で、前年の一〇八万三七九六人より六九二人増加し、死亡率(人口千対)は八・六で前年と同率となった。
死因別では、第一位は悪性新生物(全死亡者に占める割合は三〇・四%)、二位は心疾患(同一五・九%)、三位は脳血管疾患(同一一・八%)だった。
四、自然増加数
自然増加数(出生数と死亡数の差)は八一七四人だった。出生数が死亡数を下回った県は三六道府県で、逆に上回った県は、一一都府県だった。
五、死産数
死産数は三万九一二胎で、前年の三万一八一八胎より九〇六胎減少し、死産率(人口千対)は二七・五で、前年の二九・一を下回った。
六、婚姻件数
婚姻件数は七三万九七三組で、前年の七一万四二六五組より一万六七〇八組増加し、婚姻率(人口千対)は五・八で前年の五・七を上回った。
平均初婚年齢は、夫三〇・〇歳、妻二八・二歳で、夫、妻ともに前年より〇・二歳上昇している。
七、離婚件数
離婚件数は二五万七四八四組で、前年の二六万一九一七組より四四三三組減少し、離婚率(人口千対)は二・〇四で、前年の二・〇八を下回った。