平成19年6月 第2276号(6月13日)
■京都外大が創立60周年 社会に必要な学園をめざして
学校法人京都外国語大学(森田嘉一理事長・総長)は、学園創立六○周年目に当たる五月十八日に記念の式典・植樹・祝賀会を行った。
同法人は、このたび六○周年を迎えるに当たり、「おかげさま、世界を見つめて六○年」の標題を掲げ、多くの教育環境整備事業や関連の行事を計画している。今回の行事はその一環。
記念式典では、森田理事長が、「おかげさまという言葉には、多くのいろいろな人に支えられた六○年であることと、この六○年間、幸運にも日本は戦争もなく平和に過ごしてこられたということ、この二つの感謝の気持ちが含まれている」と前置きし、同法人として「社会に必要な学園」をめざしていきたい旨を述べた。さらに森田理事長は、あらためて「言語による世界平和」という建学の精神の今日性・普遍性を強調し六○周年記念の式辞を結んだ。
祝賀会の前に行われた京都外国語大学(堀川徹志学長)名誉博士号授与式では、森 喜朗元首相に、「国際的な学術文化交流の発展と私学の振興などへの多大な貢献」を讃え、同大学の名誉博士の称号を贈った。授与式に出席した日本私立大学協会の大沼 淳会長(文化女子大学理事長・学長)は、称号授与の栄誉を祝った。
引き続き行われた記念の祝賀会では、名誉博士授与式を終えた森元首相、大沼私大協会会長をはじめ多くの来賓の学校関係者、さらには多数の現・元教職員、卒業生とともに、節目の年を盛大に祝った。
十九日夜に同キャンパス内にある森田記念講堂で開催した記念コンサートでは、クラシックの調べに多くの市民が堪能した。