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平成19年6月 第2275号(6月6日)

当面する重要課題を協議 九州支部春季総会を開く

 日本私立大学協会の九州支部(支部長=西村駿一別府大学理事長)では、去る五月十八日(金)、福岡市の西鉄グランドホテルにおいて平成十九年度春季総会を開催し、平成十八年度の事業報告と収支決算を承認するとともに、平成十九年度秋季の同協会の全国総会の開催運営を含めた事業計画と予算案を決めた。

 はじめに、西村駿一支部長が「厳しい状況の中で大学改革が進んでいるが、理事長・学長先生がこのような総会を通して各大学間で情報を交換し、地域において貢献できる人材を育ててほしい」と挨拶。次いで当番大学の五斗一郎福岡国際大学理事長から歓迎の挨拶があった。
 その後、協会本部の小出秀文事務局長から、「困難な時こそ、問題に向かって大学がしっかりと進路を定めてスクラムを組んで進んでいき、支部加盟校が情報を共有することが大切である。私学教育の理念を念頭におきながら、この総会を通して問題を解決する機会としてほしい」との挨拶が続いた。
 協議では、新たに理事として永田治雄鹿児島国際大学理事長、監事に深野 徹久留米工業大学学長の二名が支部役員として承認された。次に、九州共立大学の福原弘之評議員、九州女子大学の福原弘之評議員、久留米工業大学の深野 徹評議員、日本文理大学の菅 貞淑評議員、鹿児島国際大学の永田治雄評議員、東和大学の目瀬道弘評議員の六大学の評議員の変更が承認された。さらに、平成十八年度事業報告と収支決算案、平成十九年度事業計画と収支予算案についても承認された。
 また、今年の秋に九州支部が当番となる全国総会について、沖縄国際大学が中心となって準備が進められていることの報告や総会日程等の説明があり、承認された。
 今年は九州支部が全国総会を担当するため、同支部の秋季総会は行わず、来年の春季総会を福岡県北部の西日本工業大学を当番大学として開催することが承認された。
 本部報告では、小出事務局長が「私学振興上の諸情勢と当面する重要課題」として、教育基本法改正と教育振興基本計画の策定、教育三法の審議動向、教育改革を巡る審議動向、年金一元化の問題、私立大学関係政府予算・税制問題対策、大学改革の取組、大学経営を巡る問題等について報告した。
 その後、九州大学名誉教授で学校法人九州学園理事の鈴木義則氏が、地球温暖化現象について、気象工学の立場からビルの屋上の緑化対策や水資源対策のための人工降雨など、同氏の長年にわたる研究の成果について講演した。
 議事終了後の懇親会では、和気藹々の雰囲気の中で情報交換が行われた。

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