平成19年5月 第2273号(5月16日)
■新校舎落成記念祝賀会を挙行
(学)東成学園(下八川共祐理事長)の設置する昭和音楽大学(五十嵐喜芳学長)、同短期大学部(二見修次学長)では、去る四月に大学施設を神奈川県厚木市から川崎市に移転し、同二十五日に、同大学において新校舎落成記念祝賀会を盛大に挙行した。
当日は、芸術関係者、教育界、政財界、報道関係者、同学園教職員など約三〇〇名が出席した。
祝賀会に先立って、同学園に併設されたオペラハウス「テアトロ ジーリオショウワ」(一三六七名収容)において、新百合ヶ丘キャンパスオープニング記念公演プログラムの一つであるドニゼッティ作曲のオペラ「愛の妙薬」の公開リハーサルを見学するとともに、コンサートホール「ユリホール」(三五九名収容)等の施設も見学した。
祝賀会では、下八川理事長が挨拶に立ち「小田急線新百合ヶ丘駅から徒歩四分という立地条件の良い場所に地を得ることができた。今後は、これまで以上に地域社会に貢献し、明日の音楽界、舞台芸術を担う人材育成に邁進したい」などと抱負を述べた。
引き続き、五十嵐学長の挨拶のほか、福井直敬日本私立大学協会常務理事(武蔵野音楽大学理事長・学長)が次々と祝辞を述べた。
同学園は一九三〇年に下八川圭祐氏が「総合的なオペラ教育」を理念に掲げて声楽研究所を創立したことを嚆矢に、以後、東京声専音楽学校開設、(学)東成学園認可、そして一九八四年に昭和音楽大学開学、一九九八年に大学院を開設し、このほど同大学・同大学短期大学部・同大学大学院などの大学施設を神奈川県川崎市に移転した。
同大学は、音楽学部に作曲学科(コース:作曲、指揮、デジタルミュージック、サウンドプロデュース)、器楽学科(コース:ピアノ演奏家、ピアノ指導者、ピアノ音楽、オルガン、電子オルガン、弦・管・打楽器演奏家、弦・管・打楽器指導者、弦・管・打楽器)、声楽学科、音楽芸術運営学科(コース:アートマネジメント、舞台スタッフ、音楽療法、ミュージカル、バレエ)、音楽専攻科・研究生など多様な学科・コース等を設置し、教育理念「礼・節・技の人間教育」の下、有為な人材を輩出している。
なお、同大学が実践している「アーツ・イン・コミュニティ」プログラムは、学生が音楽を軸にした文化活動を積極的に行い、地域とともに育つ音楽人の育成を目指す試みであり、平成十八年度文部科学省の「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」(現代GP)に採択されるなど、地域貢献が認められている。