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平成19年4月 第2268号(4月4日)

[新刊紹介]
  大学アドミニストレーター論 −戦略遂行を担う職員− 篠田道夫 著

  政府が進めている規制緩和政策により、大学は今、各種の参入規制が撤廃され自由な「競争と淘汰」によって、弱い大学の退場を促し強い大学を育成する、あるいは、競争を通して大学を活性化させようとしている。いわば弱肉強食の戦国時代に突入し、大学にとって戦後最大の転換期と言われている。
  一方、二〇一〇年に向けて一八歳人口は一二〇万人へ一気に下降し、その後はなだらかな減少期に入る。この急激期の数年を如何に生き、存立、発展できるか、まさに私学経営は正念場を迎えており、大学は明確な目標、戦略設定を求められる一方で、強力なマネジメントが要求される。
  危機認識を共有し、全教職員が一丸となって目標実現に真剣に立ち向かうことなしに、この時代を勝ち抜き、生き抜くことは出来ないとしている。
  同書はその中でも、推進の重要な一翼を職員が担っている一方で、職員の問題意識や提案を大学の運営や改革に生かされる仕組みになっているかどうかが重要としている。
  同書は、二〇〇四年九月に出版した「大学職員論―経営革新と戦略遂行を担うSD」以降に執筆し、雑誌や新聞に掲載された論文をベースに第一章から第九章まで、それぞれ課題に応じて記述されており、現実改革のヒントが満載されている。
 

大学アドミニストレーター論―戦略遂行を担う職員― 篠田道夫著

 新書版 248頁
 定価:952円+税
 発行所:学法新書
 TEL:03-5211-0026 FAX:03-5211-6355

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