平成19年4月 第2268号(4月4日)
■池田桂鳳氏ら10人に 平成18年度日本芸術院賞
日本芸術院(三浦朱門院長)では三月二十三日、芸術分野に顕著な業績があった人に贈る平成十八年度(第六三回)日本芸術院賞の受賞者一〇名を発表した。書家の池田桂鳳氏ら三人には重ねて恩賜賞も贈られる。授賞式は六月十八日(月)、日本芸術院会館で行われる。なお、第一回受賞より今回までの受賞人数は、恩賜賞九五人、日本芸術院賞五六三人となる。
受賞者、対象分野、作品・業績、略歴等は次のとおり。(敬称略)
【恩賜賞・日本芸術院賞】
第一部(美術)
▽池田桂鳳(いけだ・けいほう=本名・池田 脩)72歳。
書。日展出品作「三諸」。京都府生まれ。
第二部(文芸)
▽三木 卓(みき・たく=本名・冨田三樹)71歳。
小説・詩・児童文学。文学の諸分野にわたる長年の業績。東京都生まれ。
第三部(音楽・演劇・舞踊)
▽栗林義信(くりばやし・よしのぶ)73歳。
洋楽(声楽)。オペラ界での活躍と長年の功績。佐賀県生まれ。
【日本芸術院賞】
第一部(美術)
▽土屋禮一(つちや・れいいち)61歳。
日本画。日展出品作「軍鶏」。岐阜県生まれ。
▽大津英敏(おおつ・えいびん=本名の読み・ひでとし)63歳。
洋画。独立展出品作「朝陽巴里」。熊本県生まれ。
▽瀬戸 剛(せと・ごう=本名の読み・つよし)62歳。
彫塑。日展出品作「エチュード」。長野県生まれ。
▽森野泰明(もりの・たいめい)73歳。
工芸。日展出品作「扁壺『大地』」。京都府生まれ。
第三部(音楽・演劇・舞踊)
▽唯是震一(ゆいぜ・しんいち)83歳。
邦楽(箏曲)。国内外の箏曲演奏。作曲家としての実績及び後進の育成。北海道生まれ。
▽山本東次郎(やまもと・とうじろう)69歳。
邦楽(能楽)。狂言の伝承・普及。東京都生まれ。
▽中村翫雀(なかむら・かんじゃく=本名・林智太郎)48歳。
演劇(歌舞伎)。歌舞伎俳優としての活躍。京都府生まれ。