平成19年4月 第2268号(4月4日)
■低年齢少年の生活と意識に関する調査
内閣府はこのほど、低年齢少年の生活習慣や家族・友人の関係、規範意識等の把握と保護者の養育態度、子どもに対する意識等を調査した「低年齢少年の生活と意識に関する調査」の結果を発表した。
調査対象は、日本全国の小学校四年生から中学校三年生までの男女二一四三人、青少年の両親(保護者)二七三四人。調査期間は平成十八年三月十六日から二十六日。
1、青少年調査のポイント
起床時間では、全体で八七・六%が七時ごろまでに起床している。就寝時間は午後一二時ごろ以降に就寝する人の割合が、一三歳で一三・二%、一四歳で三二・六%、一五歳で四六・一%、中学生全体では三〇・〇%だった。
朝食の頻度では、全体でほとんど毎日食べるが八五・三%で、ときどき食べるが小学生で三・七%、中学生で五・七%。たいてい食べないが小学生で二・二%、中学生で五・四%、ジュースや牛乳を飲むだけが小学生で〇・五%、中学生で〇・二%だった。
困ったことや悩みの相談相手では、小学生でお母さんが七四・四%、同性の友達が四八・二%、お父さんが三四・三%、学校の先生が二〇・八%の順。中学生で同性の友達が六九・八%、お母さんが五四・五%、お父さんが二四・四%、学校の先生、きょうだいが一六・五%だった。
2、保護者調査のポイント
職業と育児のバランスでは、父親は「両方同じくらいかかわりたい」が約七割、母親は「両方同じくらいかかわりたい」が「育児優先」をやや上回る。
親子の接触時間では、総じて減少傾向。父親は約四分の一が「ほとんどなし」だった。子どもの育て方では、厳しいしつけ、自発性尊重とも積極支持が減少、消極不支持が増加した。
3、その他の調査結果
青少年調査では、学校以外でパソコンを使用が七一・一%。携帯電話の利用で、携帯を持っているが三二・九%。月ごとの利用料金は小学生で三〇〇〇円くらいまでが三六・一%、中学生が五〇〇〇円から一万円くらいが三七・一%だった。
保護者調査では、子育てや教育の問題点についてテレビやインターネットなどのメディアから子どもたちが悪い影響を受けるが五〇・〇%。希望する進路は大学までが五八・九%だった。