平成19年4月 第2268号(4月4日)
■技術の検索システム 経産省がサービス公開
経済産業省は、(独)産業技術総合研究所(吉川弘之理事長)情報技術研究部門の開発した検索システム(kamome)を用いて、同省の「技術戦略マップ2006」のための新しい検索サービスを公開した。
技術戦略マップとは、同省の研究開発プロジェクトの戦略的な立案・実施のため、@重点分野において、市場ニーズ・社会ニーズを実現する(出口)上での重要技術課題を俯瞰する「技術マップ」と、A重要技術課題毎に「出口」に至るまでの展開を時間軸に沿って示す「ロードマップ」からなる。第二版となる「技術戦略マップ2006」は平成十八年に策定され、情報通信、ライフサイエンス、環境・エネルギー、製造産業における二四分野の技術情報が体系的かつ戦略的に取りまとめられている。しかし、多様かつ膨大な情報であるため、従来の検索システムでは、必要な情報に容易にたどり着けず、有効に活用できないでいた。
このたびは、この問題を解決するもので、「コンテンツ」「情報家電」「配信」のようなキーワードを組み合わせる従来の検索方法と異なり、「コンテンツを情報家電に配信する」といった表現を使って検索することが可能。技術戦略マップへのアクセスが容易になるので、新たな技術開発テーマの発掘や、分野をまたがった共同研究の検討材料など、企業や大学・研究機関がイノベーションを推進するために有用なツールとなるものと期待される。
検索サイトは次の通り。http://kamome.i−content.org/tsm2006.html