平成19年3月 第2267号(3月28日)
■全国5会場で評価員セミナー
約300人の評価員候補者対象に研修
日本高等教育評価機構(佐藤登志郎理事長)は、大学機関別認証評価のために、平成十八年度に日本私立大学協会等から推薦された約三〇〇人の評価員候補者を対象として、平成十八年度「評価員セミナー」を、二月二十六日(月)の北海道会場を皮切りに、三月九日(金)東京会場まで、全国五会場で開催した。
東京会場(アルカディア市ヶ谷)のセミナーでは、一三〇名が参加した。開会に先立ち同機構の原野幸康専務理事が、大学の第三者評価義務化までの背景、同機構が認証評価機関として認証されるまでの経過などを説明するとともに、「評価基準等を定めて単に評価するだけではなく、評価を通して各大学の個性を引き出すなどして、さらなる発展のお手伝いをすることが要である」と強調した。
続いて佐藤理事長より開会の挨拶があり、セミナー参加者である評価員候補者に対して、感謝の意が述べられた。また、今後の同機構へのさらなる協力を呼びかけた。
次に、この一月に改訂された新しい「大学機関別認証評価実施大綱」及び「大学評価基準」については、同機構の伊藤敏弘評価事業部長から、「平成十九年度大学機関別認証評価の実施要綱」については、陸 鐘旻係長から、それぞれ資料に沿った詳細な解説があった。
また、「大学機関別認証評価を行うにあたっての留意点と評価員の心構え」と題し、評価員経験者である桜美林大学大学院の船戸高樹教授が講演した。
最後に、井倉 翔副理事長から中央教育審議会の委員等を務めた豊富な経験を踏まえ、認証評価の目的と課題についての説明とともに、今後の協力を要請し、閉会となった。
同様の内容で他の四会場でも、評価員セミナーが実施され、日本福祉大学の篠田道夫常任理事、日本大学の羽田積男教授がそれぞれ講演を行った。
今回のセミナー受講者は、今後正式な評価員として委嘱される。これにより同機構の評価員総数は、約八〇〇人となった。