平成19年3月 第2265号(3月7日)
■施設数は前年比4514施設増 社会福祉施設等調査
厚生労働省はこのほど、平成十七年社会福祉施設等調査(時期:十月一日)の結果を発表した。
1、施設の状況
平成十七年十月一日現在における全国の社会福祉施設等の総数は、九万四六一二施設で前年に比べ四五一四施設、五.〇%増加した。増加したのは、老人福祉施設(対前年三八一〇施設、九.七%)、知的障害者援護施設(同二〇四施設、四.七%)、精神障害者社会復帰施設(同一五七施設、一〇.三%)等だった。
定員は三二〇万四五八四人で、前年に比べ九万四二人、二.九%増加した。増加したのは、保育所(対前年三万一七三七人、一.六%)、老人福祉施設(同二万九九一四人、五.一%)、知的障害者援護施設(同六九一一人、三.七%)等だった。
在所者数は三〇九万四八〇二人で、前年に比べ七万一〇四人、二.三%増加した。増加したのは、保育所(対前年二万七七〇五人、一.三%)、老人福祉施設(同一万九六〇五人、三.九%)、知的障害者援護施設(同五九九七人、三.三%)等だった。
在所率は九九.〇%で、前年に比べ〇.四低下した。
2、保育所の状況
公営・私営別にみると、施設数、定員、在所児数とも公営は減少(対前年二六一施設、定員九九四七人、在所児数一万三九六九人)し、私営は増加(同三九一施設、定員四万一六八四人、在所児数四万一六七四人)した。
在所率は一〇二.八%で、前年に比べ〇.二低下した。これを公営.私営別にみると、公営は九五.〇%、私営は一一一.〇%だった。
また、定員及び在所児数を就学前の児童人口千対でみると、定員は二八〇.四人、在所児数は二八八.一人だった。
在所率が一〇〇%を超えている施設は、一万三四二七施設(五九.三%)。これを公営・私営別にみると、公営四六六三施設(三九.七%)、私営八七六四施設(八〇.六%)だった。
延長保育(開所時間が一一時間を超えるもの)を実施している保育所は、一万四〇五〇施設で、前年に比べ八八四施設、六.七%増加。延長保育を実施している保育所は年々増加を続け平成十三年の約一.四倍となった。
また、延長保育を実施している保育所は、全体の六二・一%を占めている。