平成19年2月 第2264号(2月28日)
■学校教育法改正等で審議 分科会長に安西慶應義塾大学長
中央教育審議会(山崎正和会長)は、去る二月二十二日、東京・港区の三田共用会議所において、第五九回大学分科会を開催した。第四期中教審における初めての会合であり、初めに分科会長に安西祐一郎慶應義塾大学長、副会長に郷 通子お茶の水女子大学長が選任された。また、臨時委員一八名も選任された。
討議では、まず、同分科会に次の二つの部会と三つの委員会の設置を決めた。
▽制度・教育部会=高等教育制度及び大学教育の在り方について専門的な調査審議を行う。
▽大学院部会=大学院の制度及び教育の在り方について専門的な調査審議を行う。
▽高等専門学校特別委員会=高等専門学校の制度及び教育の在り方について専門的な調査審議を行う。
▽評価機関の認証に関する審査委員会=評価機関からの認証の申請に応じて審査を行う。
▽法科大学院特別委員会=法科大学院制度の一層の充実のための調査審議や法科大学院の評価機関からの認証の申請に応じて審査を行う。
そのほか、教育基本法の改正等を踏まえた学校教育法の改正の方向(高等教育関係)についての議論では、@学校種の目的及び目標の見直し関係(大学に関する事項)、A学校の評価及び情報提供関係、B大学等の履修証明制度の創設関係などで多くの意見が出された。そのうち、Aでは情報提供をどの範囲で行っていくのかの整理が必要になると思われる。また、Bでは履修証明制度はあっても良いが、今のままでは制度としての体系性や運用面に問題があり、履修証明制度についての考え方を整理することが求められる。
なお、同委員会の委員・臨時委員は次のとおり。
〈大学分科会委員〉
▽分科会長・安西祐一郎
▽同副会長・郷 通子
▽安彦忠彦早稲田大学教育学部教授
▽飯野正子津田塾大学長
▽荻上紘一(独)大学評価・学位授与機構教授
▽金子元久東京大学大学院教育学研究科長
▽黒田玲子東京大学総長特任補佐
▽佐伯啓思京都大学大学院人間・環境学研究科教授
▽寺島実郎(株)三井物産戦略研究所所長
▽野依良治(独)理化学研究所理事長
▽三村明夫(社)日本経済団体連合会副会長
〈同臨時委員〉
▽天野郁夫前(独)国立大学財務・経営センター研究部長
▽有信睦弘(株)東芝執行役常務
▽生駒俊明(独)科学技術振興機構研究開発戦略センター長
▽石 弘光中央大学総合政策学部特任教授
▽江上節子東日本旅客鉄道(株)顧問
▽尾池和夫京都大学総長、
▽木村 孟(独)大学評価・学位授与機構長
▽黒田壽二金沢工業大学学園長・総長
▽小宮山宏東京大学総長
▽佐々木正峰(独)国立科学博物館館長
▽佐藤弘毅(学)目白学園理事長
▽田中成明関西学院大学大学院司法研究科教授
▽中込三郎(学)中込学園理事長
▽長田豊臣(学)立命館理事長
▽中津井 泉リクルート「カレッジマネジメント」編集長
▽菱沼典子聖路加看護大学看護学部教授
▽森脇道子自由が丘産能短期大学長
▽矢ア義雄(独)国立病院機構理事長