平成19年２月　第2262号（２月14日）

■第4回大学リサーチャー講座　マーケティングリサーチのまとめ方
　グローカル・エデュケーション・サポート　

　大学が直面する経営課題解決のため、大学のマーケティング・リサーチが注目を集めているが、ＮＰＯ法人グローカル・エデュケーション・サポート（山本　溥理事長）が主催する「大学リサーチャー養成講座」の第四回目が、去る一月十九日、東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷において開催された。
　最終回となるこのたびは、リサーチのやり方とまとめ方がテーマとなった。第二回でも講師を務めた、ＬＣＡ大学院大学大学企業経営研究科の林英夫教授が講演、調査の管理手法や調査費用について、また、分析と報告書の作成法等について具体的な手順を解説した。
　講演には、「我が国の大学における寄付募集の検討課題―米国の大学にみる示唆―」と題して、野村證券株式会社公共・公益法人サポート部の片山英治主任研究員が、米国における寄付募集の特徴や考え方等を紹介した。最後に、「寄付担当者のみに活動を丸投げしてはいけない。全学的に行う必要がある」と述べた。
　最後に、山本理事長が「アメリカのケース（ＩＲＯ：Institutional Research Office）に学ぶ大学リサーチャーの位置づけ」と題して講演を行った。米国や国立大学のＩＲＯについて紹介、日本型ＩＲＯ組織構築のためには、情報収集とそのための基盤整備、そして人材育成が重要であると述べた。