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平成18年12月 第2256号(12月13日)

第17回「馬場賞」授賞式

(財)国際教育交流馬場財団

 財団法人国際教育交流馬場財団(天城 勲会長、中島章夫理事長)は、去る十月二十四日に東京・桜田門の法曹会館において、平成十八年度の第一七回「馬場賞」の授賞式を執り行った(写真)。
 馬場賞は、国際理解教育推進のための研究・実践活動に顕著な実績があり、地域や他の学校の模範となると認められた全国の国公私立の小学校、中学校、高等学校に対して贈られる奨励賞で、今回は小学校九校、高等学校四校の応募の中から、江東区立東雲小学校、鹿児島市立玉江小学校、奈良市立一条高等学校に決定した。
 授賞式では、中島理事長が「授賞校はそれぞれの地域で国際理解教育のすばらしい成果をあげている」と挨拶し、文部科学省の瀬山賢治国際統括官は「創意工夫をこらした独創性と継続性のある多様な国際理解教育の一層の推進を期待している」と祝辞を述べた。そして、審査員による講評の後、天城会長が賞状と副賞を、それぞれの授賞校の代表者に授与した。
 授賞校の研究主題と講評の概要は次のとおりである。
 ◇江東区立東雲小学校「ともに認め合い、高め合う子どもの育成―地域に根ざした国際理解教育を通して―」=教育実践の目標が明確で、地域の国際的施設の人材の活用や伝統文化の教材化などを進めてきた。優れた学校経営により、子どもたちと教師たちが成長した。
 ◇鹿児島市立玉江小学校「日本人として世界に目を広げ、世界の平和と人類の共存する世界の実現のために貢献しようとする人間性豊かな子どもの育成」=郷土に誇りを持つ学校が、特色ある学校経営の柱に「国際理解教育」を据えて取り組んでいる。ジャズビッブバンド「リトルチェリーズ」の演奏活動は特にユニークである。
 ◇奈良市立一条高等学校「Global Citizenとしてふさわしい態度の育成(コミュニケーション能力開発と多文化理解)」=古の都・奈良において、アジアとの留学生の交換、英語活動を踏まえた五六年間にわたる継続的な国際理解教育の取り組みは大きな特色である。

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