平成18年12月 第2256号(12月13日)
■渡辺学園
創立125周年を祝う 女性の自主自律
学校法人渡辺学園(清水司理事長)は、去る十月二十二日、同学園が設置する東京家政大学の板橋校舎において、内外の学園関係者多数が出席して、創立一二五周年の記念式典及び祝賀会を盛大に挙行した。
開会にあたり、清水理事長は「遠く明治十四年に校祖・渡辺辰五郎先生によって、東京・湯島に和洋裁縫伝習所が開設されたのが本学園の始まりです。以来、『女性の自主自律』を建学の精神に『愛情・勤勉・聡明』を生活信条として、時代の変化に即応しつつ発展して参りました。二十一世紀という不透明な時代に立派に生きることのできる女性を育て、女性が生涯を通じて家庭人、社会人として、その務めを果たすことができるよう、本学園はそのための砦とならなければなりません」と決意を新たに式辞を述べた。
続いて、伊吹文明文部科学大臣(代読)、鳥居泰彦日本私立学校振興・共済事業団理事長、大沼 淳日本私立大学協会会長等が祝辞を述べ、同学園の果たしてきた「女性の自主自律」に向けた一二五年の足跡を称えるとともに、今後の更なる発展を祈念した。
また、謝辞に立った片岡輝東京家政大学・同短期大学部学長は「諸先輩が築き上げてこられた歴史と伝統を更に発展させるべく、次なる一〇〇年に向けて『女子教育の原点から頂点へ』をスローガンに、教育内容と学習環境の見直しと整備を、全教職員が力を合わせて進めていきたい。そして、未来に必要な知識と技術に対応できる有為な人材を育んでいきたい」と抱負を語った。
引き続き会場を移して開かれた祝賀会では、大野松茂総務副大臣のほか、石塚輝雄板橋区長、酒井 A(財)東京都私学財団理事長・東京女子学院中・高等学校理事長・校長、永野美和子長生学園茂原北陵高等学校主事からの祝辞のほか、同大学ハンドベル同好会の演奏が行われるなど、和やかなうちに閉会した。
同学園は今日、東京家政大学をはじめ、同大学大学院、短期大学部、附属女子高等学校・女子中学校・みどりヶ丘幼稚園を擁する学園に発展している。また、同学園の卒業生が創立・運営している学校は全国に三〇校あり、各地で有為な人材を育成している。