平成18年12月 第2256号(12月13日)
■中部支部総会開く 55大学88名が出席
日本私立大学協会の中部支部(支部長=小出忠孝愛知学院大学学院長・学長)は、去る十一月二十七日、名古屋ガーデンパレスにおいて、所属する六四大学から五五大学八八名の代表者らが出席して、平成十八年度の秋季総会を開催した。
開会に先立ち、出席者全員が起立して、十月十七日に逝去した、木村尚三郎静岡文化芸術大学学長に黙祷を捧げた。そののち、小出支部長が「一八歳人口が減少する中で、大学数と大学の収容定員は増加を続けている。定員割れが生じている大学は二二二校と発表されており、特に地方で顕著となっている。規模的にも地域的にも進む二極化の問題に、どのように立ち向かうか。また、国立大学協会による国立大学の推薦入試の定員枠の五〇%への拡大など、私立大学を取り巻く環境はますます厳しくなっている。支部の連携をより強固なものとし、諸課題の解決に努めていくうえでも各大学の理事長並びに学長らが一堂に会する総会の意義は大きい」と挨拶した。
次に、六月二十六日の春季総会以降、新たに就任した、荒木信幸静岡理工科大学学長、森本俊文松本歯科大学学長、山路純正愛知学院大学理事長が紹介された。
本部事務報告に移り、同協会本部から出席した小出秀文事務局長が、十月六日に開催された同協会の第一二五回総会以降の諸事業の推進状況をはじめ、第三者評価や私学経営の充実に関する問題など、私学振興の当面する諸課題について詳細に解説した。
休憩の後は、芦立 訓文部科学省高等教育局私学部私学助成課長が「個性豊かで活力ある私立大学の振興を目指して」と題する講演を行った。芦立私学助成課長は、私学助成に対する政府、自民党、産業界、マスコミ等の主だった意見を紹介し、平成十九年度概算要求の最重要ポイントとして、わが国高等教育の七四%を占める私立大学等の教育研究活動の活性化による、多様な人材の養成と日本の教育研究機能の高度化を指摘した。
総会閉会後は支部の結束と一層の前進を誓う懇親会が催され、連携協力を誓う有意義な機会となった。