平成18年12月 第2255号(12月6日)
■平成18年賃金構造基本統計 「初任給調査」
厚生労働省は十一月に平成十八年賃金構造基本統計調査結果(初任給)を発表した。調査事業所は一〇人以上の常用労働者を雇用する民営事業所(約六万二〇〇〇)を対象とし、このうち、有効回答を得た事業所のなかで、新規学卒者を採用した事業所(約一万五〇〇〇)の結果を取りまとめたもの。
調査の時期は、平成十八年六月分の賃金。
1、学歴別にみた初任給(カッコ内は対前年増減率)
男女計 ▽大学院修士課程修了二二万四八〇〇円(二・〇%)、▽大卒一九万六二〇〇円(一・二%)、▽高専・短大卒一六万八四〇〇円(一・一%)、▽高卒一五万四四〇〇円(一・〇%)。
男 ▽大学院修士課程修了二二万四六〇〇円(一・六%)、▽大卒一九万九八〇〇円(一・六%)、▽高専・短大卒一七万一三〇〇円(〇・六%)、▽高卒一五万七六〇〇円(一・二%)。
女 ▽大学院修士課程修了二二万六〇〇〇円(四・三%)、▽大卒一九万六〇〇円(〇・七%)、▽高専・短大卒一六万六六〇〇円(一・五%)、▽高卒一四万九四〇〇円(〇・九%)。
すべての学歴で前年を上回っている。
2、産業別にみた初任給
男女計の各学歴で最も高い産業は、大学院修士課程修了、大卒、高専・短大卒は情報通信業で、それぞれ二二万九五〇〇円、二〇万六六〇〇円、一七万六六〇〇円、高卒では建設業で一六万一一〇〇円だった。
一方、最も低いのは、大卒、高専・短大卒、高卒では金融・保険業で、それぞれ一八万五〇〇〇円、一五万五〇〇〇円、一三万九八〇〇円だった。