平成18年12月 第2255号(12月6日)
■創立60周年記念式典・祝賀会を開催
伊吹文科大臣・鳥居私学事業団理事長・森元総理大臣・
白井全私学代表らが祝辞
記念祝賀会
会場を移しての祝賀会は武蔵野音楽大学の学生によるファンファーレで開宴となり、大沼会長が「六〇年前の東京は焼け野原であった。その中でこれからの大学の将来に思いを馳せて私大協会が誕生した。その時の先達の熱い想いを思い起こし、様々な課題を乗り越えて私学振興に邁進したい」と挨拶した。
次に森元内閣総理大臣が来賓祝辞に登壇し、「お集まりの皆さんのお顔を拝見すると、これまで私学を良くしていこうと一緒に議論してきた方ばかりであり、今日、幼稚園とともに大学もその約八割を私学が担い、大変がんばっておられる。先頃の慶應義塾大学と共立薬科大学の統合を見るにつけ、大学も一緒になる時代なのかなあ、との感を抱く。私立大学団体はいくつかあるが、今後は私立大学団体の連合会組織を充実・強化するとともに、日本私立大学協会としても厳しい時代の中で、新しい動きも模索していただき、皆さんでがんばって欲しい」と、私学振興に関わる熱い激励の挨拶をした。
次に、全私学を代表して白井早稲田大学総長は、「戦後、私学の地位も徐々に認められるようになり、今国会で審議中の教育基本法改正案には私学教育の重要性も盛り込まれており、誠に感無量である。我が国の高等教育を発展させるべく、私立大学が大いに発展していかなければならない。私立大学団体は、その境をなくして共に連携して活動していきたい」との思いを語った。
次に、橘最高顧問の発声による乾杯の音頭で祝宴となった。
また、祝電披露では、「日本の財産は正に人であり、人を育てる教育は日本の根幹である。高等教育の普及と私学振興に六〇年の長きにわたりご尽力された皆様に敬意を表します」との河野洋平衆議院議長をはじめ、安西祐一郎日本私立大学団体連合会会長、相澤益男(社)国立大学協会会長、宇野重昭公立大学協会会長等のほか衆・参両院国会議員、私学関係団体等から多数の祝電が紹介された。
歓談等、祝宴の続く中、午後八時に小出忠孝副会長の中締めの後、小出事務局長から出席者への感謝の意が述べられて、祝賀会はお開きとなり、午後四時三〇分からの創立六〇周年の記念式典・祝賀会はとどこおりなく終了した。