平成18年11月 第2254号(11月22日)
■第30回公開研究会を開催 キャリア教育の課題 私学高等教育研究所
私学高等教育研究所は、去る十一月二日、東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷において、第三〇回公開研究会を開催した。
このたびのテーマは、「全入時代を迎えた大学が直面するキャリア教育の課題」で、同研究所の研究プロジェクトである「キャリア教育」の調査・研究を踏まえた報告である。昨今、大学や社会が大きく変容したことに伴い、求められる能力も変化している。社会が求める能力については、経済産業省が「社会人基礎力」等と位置づけているが、こうした能力を大学でいかに獲得させるかが大きなテーマとなっている。
講師は、同プロジェクトのリーダーである濱名 篤関西国際大学理事長・学長のほか、川嶋太津夫神戸大学教授、角方正幸(株)リクルートワークス研究所主幹研究員、松村直樹(株)リアセック代表取締役が務めた。
角方氏と松村氏は、学生調査を分析し、学生(若年)の仕事への意欲、基礎力、就職力等を類型化して、それぞれの学生たちの特徴等について解説した。
このような背景を踏まえて、濱名氏は、「キャリア教育は、教職員を含め全学的に取り組んでいく必要がある」と強調した。(「アルカディア学報」を参照)。