平成18年11月 第2253号(11月8日)
■体力に自身あり13.7% 「体力・スポーツ世論調査」
内閣府ではこのほど、体力・スポーツに関する世論調査の結果を発表した。調査対象は全国二〇歳以上の三〇〇〇人、調査時期は平成十八年八月十日〜二十日。それによると、「体力に自信がある」人は一三・七%。また、運動不足を「感じている」が六七・六%。肥満を「感じている」が四三・四%。この一年間に「運動やスポーツを行った」が七四・五%だった。調査の結果の概要は次のとおり。
一、健康・体力に関する意識
現在の健康状態が「健康である」とした人の割合は、八五・五%だった。体力については、「自信がある」が「一三・七%」、「不安がある」が二〇・三%だった。
普段、運動不足を「感じる」とした人は、六七・六%、「感じない」が三一・九%だった。
肥満を「感じる」とした人は、四三・四%、「感じない」が五五・六%、性別では「感じる」が女性で高い。
二、運動・スポーツの実施状況等
この一年間に「運動やスポーツを行った」人の割合は七四・五%だった。運動やスポーツの種目では、「ウォーキング」が四四・二%、「体操」が二二・六%、「軽い球技」が一五・〇%だった。運動やスポーツを行った日数を全部合わせると、「週に三日以上(年一五一日以上)」が二九・一%、「週に一〜二日」が三〇・五%、「月に一〜三日」が二一・九%だった。
運動やスポーツを行った理由は、「健康・体力つくりのため」とした人が五五・〇%、「楽しみ、気晴らしとして」が五〇・一%、「運動不足を感じるから」が四一・二%だった。
運動やスポーツを行うにあたって指導者から指導を「受けている」人は、一九・八%、「受けていない」が七八・九%だった。
この一年間に運動やスポーツをしなかった人の理由は、「仕事(家事・育児)が忙しく時間がない」とした人が五一・六%、「体が弱いから」が一七・八%だった。
今後、行ってみたい運動やスポーツは、「ウォーキング」とした人が四五・〇%、「軽い水泳」が二四・八%、「体操」が二二・四%、「軽い球技」が一五・九%だった。
この一年間ぐらいの間に、スポーツに関するボランティア活動を「行った」とした人は、七・九%、「行っていない」が九〇・四%だった。
三、地域社会におけるスポーツ
公共スポーツ施設について、「望むことがある」とした人は、七〇・三%、「特にない」が二六・九%だった。公共スポーツ施設に望むことでは、「身近で利用できるよう、施設数の増加」とした人は、三四・七%、「利用時間帯の拡大」が二五・九%、「初心者向けのスポーツ教室やスポーツ行事の充実」が二三・一%だった。
今の子どものスポーツや外遊びの環境は、「よくなった」とした人は、二六・七%、「変わらない」が七・〇%、「悪くなった」が六三・一%だった。
どのようなところが悪くなったかでは、「子どもが自由に遊べる空き地や生活道路が少なくなった」とした人は、七一・六%、「スポーツや外遊びができる時間が少なくなった」が四九・五%、「スポーツや外遊びをする仲間が少ない」が四四・三%だった。
スポーツのクラブや同好会に「既に加入している」とした人が一五・三%、「加入したいと思う」が三八・三%、「加入したいとは思わない」が四五・一%だった。加入している人のクラブや同好会は、「おおむね同じ市町村内の人が加入している地域のクラブや同好会」が五三・七%、「職場のクラブや同好会」が二一・九%だった。
地域におけるスポーツ振興に期待する効果については、「高齢者の生きがいづくり」とした人が四一・四%、「地域のコミュニティの形成・活性化」が三六・三%、「親子や家族の交流」が三二・九%だった。