平成18年11月 第2253号(11月8日)
■私大は11件採 産学共同シーズイノベーション化事業
科学技術振興機構(沖村憲樹理事長)は、産学共同シーズイノベーション化事業の顕在化ステージにおける平成十八年度(第三回公募)採択課題八〇件を選定した。
同事業は、大学・公的研究機関等の基礎研究に着目し、産業界の視点からシーズ候補を顕在化させ、大学等と産業界との共同研究によってイノベーションの創出につなげることを目的とする事業。同事業の顕在化ステージでは、大学等の基礎研究に潜在するシーズ候補を産業界の視点で見出し、顕在化の可能性を検証するためのフィージビリティスタディを行うもの。
私立大学の採択課題一一件は次のとおり。項目は、シーズ顕在化プロデューサー(研究リーダー所属機関名)課題名の順である。
▽(株)アイヴィス(順天堂大)組織・病理標本の可視的解析法の開発と応用
▽旭化成(株)(東北薬科大)インスリン抵抗性の新規な診断技術の開発
▽エコ・エンジニヤリング(株)(工学院大)組成比制御により六桁抵抗率が変化する導電材の実用化研究
▽小太郎漢方製薬(株)(新潟薬科大)生薬、漢方処方の特性を活かした抗がん治療増感剤開発による生薬素材の応用拡大
▽シグマ光機(株)(慶應義塾大)マイクロチャネル内微小粒子群の選択的攪拌・混合を実現する光スターラーの開発研究
▽StemMed(株)(東海大)血管内皮前駆細胞培養品質管理システムの開発
▽第一化学薬品(株)(北里大)麻痺性貝毒の簡易測定法の開発
▽TDK(株)(立命館大)クイックスタートを可能とする円筒型固体電解質セルの開発
▽テルモ(株)(長崎総合科学大)携帯医療機器向け空中インターフェースの開発
▽東海光学(株)(慶應義塾大)三次元構造体への精密成膜技術の開発
▽日本ケミカルリサーチ(株)(東京医科大)siRNAクリームの開発