平成18年11月 第2252号(11月1日)
■横浜商科大学
"安んじて事を託さるゝ人"に 横浜商大が40周年
横浜商科大学(松本英二理事長、久保清治学長)では、去る九月三十日、新横浜国際ホテルにおいて、同大学開学四〇周年記念祝賀会を催した。
開会の挨拶で松本理事長は、少子化による大学全入時代を迎え、厳しい状況の中で、同大学は「安んじて事を託さるゝ人となれ」の建学の精神の下、順調に推移していることを述べるとともに、この四〇年間の教職員の一致協力や地域の高等学校、地域社会の支援に対し謝意を表した。また、久保学長は、建学の精神の下、「商業教育の完成」を教育目標に、今後とも教職員の力を結集してがんばりたいと力を込めた。
学園は今年で六五周年を迎える。一九四一年創設の横浜第一商業学校を嚆矢とし、一九六六年に横浜商科短期大学を開学(三年後に廃止)、一九六八年には同大学が開学した。短大の開学当初、テレビで「小さな大学が誕生した」と紹介されるなど、初年度の入学者は八三名、教職員は三〇名(専任教員一二名、客員教授二名、兼任講師七名、職員九名)であった。
松本理事長によれば、これまでの歩みは一〇年ごとに、四期に分けることができるという。第一期〈苦難の一〇年〉は、松本武雄初代学長が短大開設の準備に着手した一九六三年から「大学紛争」がほぼ終息した一九七三年まで。第二期〈充実発展の一〇年〉は、貿易・観光学科と経営情報学科を増設し、従来の商学科を加えた三学科制に移行した一九七四年以降の約一〇年。第三期〈第二の充実発展期〉は、北京第二外国語学院と学術文化交流協定を締結し、現在の一号館と七号館が完成した一九八五年にはじまる約一〇年。そして、第四期〈第三の充実発展期〉は、横浜市緑区に新しく「みどりキャンパス」を開校し、同市鶴見区の従来のキャンパスを「つるみキャンパス」と称するようになった一九九五年から今日に至る約一〇年。
当日は、同大学と学術文化交流協定を結ぶ北京第二外国語学院とピッツバーグ大学ブラッドフォード校等からの招待者のほか、私学関係者多数が参集し、(財)日本高等教育評価機構の原野幸康専務理事・事務局長らの祝辞があった。