平成18年10月 第2248号(10月4日)
■8月の労働力調査
完全失業率は(前月と同率)4.1% 「医療、福祉」、サービス業等で増加
総務省は九月二十九日、平成十八年八月の労働力調査の結果を発表した。完全失業率は四・一%と前月と同率だった。就業者数は、六四二七万人と一六か月連続の増加。完全失業者数は二七二万人と九か月連続の減少。産業別就業者では、「医療、福祉」、サービス業、運輸業及び「飲食店、宿泊業」が増加した。
1、就業状態別人口
前年同月に比べ、労働力人口は一〇万人(〇・一%)増加、非労働力人口は二万人(〇・〇%)増加した。
2、就業者の動向
就業者数は六四二七万人と前年同月に比べ二二万人(〇・三%)増、一六か月連続で増加した。男性は六万人、女性は一六万人とそれぞれ増加した。
雇用者数は五四七九万人と前年同月に比べ八一万人(一・五%)増、一八か月連続で増加した。
自営業主・家族従業者数は九一八万人と前年同月に比べ五四万人減、一三か月連続で減少した。
非農林業雇用者数及び対前年同月増減では、非農林業雇用者は五四四一万人と八一万人(一・五%)増で二〇か月連続の増加。常雇は四六九三万人と七九万人(一・七%)増で一八か月連続の増加。臨時雇は六五〇万人と一二万人(一・九%)増で二か月ぶりの増加。日雇は九七万人と一一万人(一〇・二%)減で二か月ぶりの減少となった。
企業の従業者規模別非農林業雇用者数及び対前年同月増減では、一〜二九人規模は一六八六万人と三四万人(二・一%)増で八か月連続の増加。三〇〜四九九人規模は一九一九万人と五〇万人(二・七%)増で二〇か月連続の増加。五〇〇人以上規模は一二七三万人と九万人(〇・七%)増で一六か月連続の増加となった。
主な産業別就業者数及び対前年同月増減では、農林業は二六七万人と一八万人(六・三%)減少、建設業は五四九万人と五万人(〇・九%)減少、製造業は一一七三万人と前年同月と同数、運輸業は三二五万人と二万人(〇・六%)増加、卸売・小売業は一一一三万人と一七万人(一・五%)減少、「飲食店、宿泊業」は三五〇万人と二万人(〇・六%)増加、「医療、福祉」は五七八万人と三七万人(六・八%)増加、サービス業は九五〇万人と二三万人(二・五%)増加した。
3、完全失業者の動向
完全失業者数は二七二万人と前年同月に比べ一二万人(四・二%)減、九か月連続で減少。男性は四万人(二・四%)、女性は七万人(六・〇%)それぞれ減少した。求職理由別完全失業者は、「勤め先都合」は六三万人と前年同月に比べ七万人の減少、「自己都合」は一〇六万人と三万人の減少となった。
完全失業率は四・一%と前月と同率だった。男性は四・三%と前月に比べ〇・一ポイントの上昇、女性は三・九%と前月と同率だった。
年齢階級別では、男性は一五〜二四歳、二五〜三四歳、三五〜四四歳及び五五〜六四歳の各年齢階級で、完全失業者数及び完全失業率ともに前年同月に比べ減少(低下)した。
女性は六五歳以上を除く各年齢階級で、完全失業者数及び完全失業率ともに前年同月に比べ減少(低下)した。