平成18年9月　第2245号（9月13日）

■１９年度概算要求

危機管理マニュアルの作成など　スポーツ・青少年局、文化庁

　前号で掲載のとおり、文部科学省は八月末に、平成十九年度政府予算の概算要求を財務省に提出した。スポーツ・青少年局では、危機管理マニュアルの作成・配布や子ども読書応援プロジェクトなどが、文化庁では、メディア芸術振興総合プログラム、日本の文化遺産パワーアップ事業などが新規事業として要求された。（カッコ内は前年度予算額との比較増減分、△は減）。

スポーツ・青少年局
　豊かなスポーツ環境づくりの推進
　一、世界で活躍するトップレベル競技者の育成・強化＝二一三億七〇〇万円（一二八億四〇〇万円）
　（１）ナショナルトレーニングセンターの整備推進＝一八二億一八〇〇万円（一二七億五三〇〇万円）、（２）日本オリンピック委員会補助＝二二億五八〇〇万円（同額）、（３）アンチ・ドーピング活動の推進＝一億七一〇〇万円（五六〇〇万円）、（４）重点競技強化事業等＝六億六〇〇〇万円（△六〇〇万円）。
　二、生涯スポーツ社会の実現＝一五億円（二億三〇〇万円）
　（１）総合型地域スポーツクラブの育成・支援＝一二億一〇〇〇万円（一億七九〇〇万円）、（２）スポーツ指導者の養成・活用の推進＝一億一九〇〇万円（一七〇〇万円）、（３）スポーツ参加促進のための普及啓発＝一億七一〇〇万円（六〇〇万円）。
　三、子どもの体力の向上＝八億一〇〇〇万円（一億三一〇〇万円）
　（１）、体力向上キャンペーン等の展開＝四億一〇〇〇万円（二億七〇〇〇万円）、（２）子どもの体力向上のための調査研究の実施【新規】＝一億四四〇〇万円、（３）運動部活動等の活性化＝二億五六〇〇万円（二〇〇〇万円）、（３）運動部活動等の活性化＝二億五六〇〇万円（二〇〇〇万円）、（４）子どもの体力向上実践事業等＝〇円（△三億三〇〇万円）。
　子どもの心身の健やかな発達を守るための健康教育の推進
　一、子ども安心プロジェクトの充実＝二三億二六〇〇万円（四億三七〇〇万円）
　（１）危機管理マニュアルの作成・配布【新規】＝二二〇〇万円）、（２）地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業＝一四億五〇〇万円（一〇〇万円）、（３）子どもの安全に関する情報の効果的な共有システムに関する調査研究＝二億九〇〇万円（一〇〇万円）、（４）通学路の安全確保のためのスクールバス活用推進事業【新規】＝三億円、（５）防犯教室の推進＝四〇〇〇万円（同額）、（６）防災教育教材の作成・配布【新規】＝七五〇〇万円、（７）スポーツ施設等安全管理推進事業【新規】＝二九〇〇万円、（８）学校安全推進フォーラムの開催等＝二億六〇〇万円（△三一〇〇万円）
　二、食育推進プランの充実＝六億二〇〇〇万円（一億七四〇〇万円）
　（１）栄養教諭の専門性の高度化に関する先導的プログラムの研究開発【新規】＝一六〇〇万円、（２）栄養教諭を中核とした学校・家庭・地域の連携による食育推進事業＝一億七〇〇〇万円（五〇〇〇万円）、（３）地域に根ざした学校給食推進事業＝一億六三〇〇万円（九二〇〇万円）、（４）学校給食の衛生管理等に関する調査研究【新規】＝一六〇〇万円、（５）食生活学習教材の作成・配布等＝二億五五〇〇万円（同額）。
　三、学校すこやかプランの充実＝三億五〇〇〇万円（五八〇〇万円）
　（１）児童生徒の現代的健康課題への学校における取組に関する調査研究【新規】＝五〇〇〇万円、（２）薬物乱用防止等に関する学校・地域連携推進事業【新規】＝六五〇〇万円、（３）性教育の指導に関する実践推進事業【新規】＝六七〇〇万円、（４）児童生徒の心と体を守るための啓発教材の作成等＝一億六七〇〇万円（△一億二四〇〇万円）。
　青少年の健全育成の推進
　一、青少年の意欲を高める体験活動の推進＝四億五五〇〇万円（一億五七〇〇万円）
　（１）青少年の意欲向上・自立支援事業＝二億九八〇〇円（一億一三〇〇万円）、（２）省庁連携体験活動ネットワーク推進プロジェクト【新規】＝一億六〇〇万円、（３）問題を抱える青少年のための継続的活動の場づくり事業＝五一〇〇万円（同額）、（４）省庁連携子ども体験型環境学習推進事業＝〇円（△六二〇〇万円）。
　二、青少年を取り巻く有害環境対策の推進＝一億一〇〇〇万円（五〇〇〇万円）
　（１）メディア安全・安心コンソーシアム等の構築【新規】＝六九〇〇万円、（２）青少年を取り巻く有害情報対策モデル事業等＝四一〇〇万円（△一九〇〇万円）
　三、子どもの読書活動の推進＝三億二五〇〇万円（二億二七〇〇万円）
　（１）子ども読書応援プロジェクト【新規】＝三億二五〇〇万円、（２）全国子ども読書活動推進キャンペーン＝〇円（△九八〇〇万円）。

文化庁
　文化芸術立国プロジェクトの推進＝二五五億五四〇〇万円（四六億二九〇〇万円）
　一、文化芸術創造プランの推進＝二一八億九五〇〇万円（二八億三〇〇万円）
　（１）最高水準の舞台芸術公演・伝統芸能等への重点支援等＝九一億四八〇〇万円（一億二八〇〇万円）、（２）「日本映画・映像」振興プランの推進＝三〇億四〇〇〇万円（八億一八〇〇万円）、（３）世界に羽ばたく新進芸術家等の人材育成＝三三億三〇〇〇万円（九億四〇〇万円）、（４）感性豊かな文化の担い手育成プランの推進―こどもの文化芸術体験活動の推進―＝六四億一三〇〇万円（九億五三〇〇万円）。
　二、「日本文化の魅力」発見・発信プランの推進＝三六億五九〇〇万円（一八億二六〇〇万円）
　（１）地域の文化力活性化プランの推進＝二三億三一〇〇万円（一一億四四〇〇万円）、（２）日本文化の発信による国際文化交流の推進＝一一億五六〇〇万円（六億四二〇〇円）、（３）コンテンツの保護と発信の推進＝一億七二〇〇万円（四〇〇〇万円）。
　文化財の次世代への継承と国際協力の推進＝三七六億七二〇〇万円（三一億七八〇〇万円）
　一、文化財の保存整備・活用＝三七三億七五〇〇万円（三〇億五四〇〇万円）
　（１）古墳壁画緊急保存活用等＝四億一九〇〇万円（△三億八七〇〇万円）、（２）史跡等公有化助成＝一五三億三九〇〇万円（二億一五〇〇万円）、（３）史跡等整備活用事業【新規】＝五五億九一〇〇円（五億四〇〇万円）、（４）埋蔵文化財発掘調査等＝三八億八六〇〇万円（同額）、（５）文化財の保存修理等＝七一億八八〇〇万円（八億五七〇〇万円）、（６）文化財の防災施設等＝一二億四六〇〇万円（五一〇〇万円）、（７）国宝重要文化財等買上げ＝二五億五〇〇〇万円（一三億三二〇〇万円）、（８）無形文化財等の次世代への継承・発展＝八億一九〇〇万円（一億七四〇〇万円）、（９）ＮＰＯ等による文化財活用事業の推進＝三三〇〇万円（四〇〇万円）、（10）日本の文化遺産パワーアップ事業【新規】＝三億四〇〇万円
　二、文化財の国際協力の推進＝二億九七〇〇万円（一億二四〇〇万円）
　（１）文化遺産保護国際貢献事業＝二億一三〇〇万円（一億二五〇〇万円）、（２）西アジア文化遺産保護緊急協力＝八四〇〇万円（△一〇〇万円）。
　文化芸術振興のための文化拠点の充実＝四五四億三七〇〇万円（六八億四〇〇〇万円）
　一、新たな文化拠点の整備＝一三三億三五〇〇万円（三三億六四〇〇万円）
　（１）平城宮跡保存整備＝三三億三五〇〇万円（六億二二〇〇万円）、（２）国立新美術館整備推進＝一〇〇億円（二七億四二〇〇万円）
　二、美術館等活動の推進＝三二一億二〇〇万円（三四億七六〇〇万円）
　（１）独立行政法人国立美術館運営費等＝一九三億九〇〇〇万円（二七億五九〇〇万円）、（２）独立行政法人日本芸術文化振興会運営費等＝一二七億一二〇〇万円（七億一七〇〇万円）。