平成18年8月 第2241号(8月2日)
■現代GP6テーマに112件選定
私大単独申請247件・選定47件
文部科学省は、このほど平成十八年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」(現代GP)の選定結果を公表した。三年目を迎えた今年度は、各大学・短期大学・高等専門学校から、六テーマを通じ、過去最多の五六五件の取組が申請され、これまでに最も多い一一二件が選定された。なお、全体の選定率(選定件数÷申請件数×一〇〇)は一九・八%であった。(選定の詳細は2面)
現代GPは、(1)地域活性化への貢献(地元型)、(2)同(広域型)、(3)知的財産関連教育の推進、(4)持続可能な社会につながる環境教育の推進、(5)実践的総合キャリア教育の推進、(6)ニーズに基づく人材育成を目指したe―LearningProgramの開発、の六つのテーマごとにそれぞれ各部会委員やペーパーレフェリーの評価、面接審査等を経て選定候補が取りまとめられ、その上で総合評価部会で各部会審査結果をまとめ、全体調整を図り、去る七月二十七日開催の選定委員会で最終的に選定された。テーマごとの申請件数、面接審査などの選定状況は次のとおり。
〈テーマ(1)〉地域活性化への貢献(地元型)
▽申請一二三件=大学八〇、短大二〇、高専二〇、共同三
▽面接審査三六件=大学二四、短大六、高専六、共同〇
▽選定二七件=大学一九、短大三、高専五、共同〇
▽選定率=二二・〇%
〈テーマ(2)〉地域活性化への貢献(広域型)
▽申請九四件=大学八二、短大五、高専五、共同二
▽面接審査三〇件=大学二八、短大一、高専一、共同〇
▽選定二〇件=大学一八、短大一、高専一、共同〇
▽選定率=二一・三%
〈テーマ(3)〉知的財産関連教育の推進
▽申請二五件=大学二〇、短大一、高専四、共同〇
▽面接審査九件=大学六、短大〇、高専三、共同〇
▽選定五件=大学三、短大〇、高専二、共同〇
▽選定率=二〇・〇%
〈テーマ(4)〉持続可能な社会につながる環境教育の推進
▽申請七六件=大学六〇、短大二、高専一二、共同二
▽面接審査二〇件=大学一六、短大〇、高専二、共同二
▽選定一四件=大学一一、短大〇、高専一、共同二
▽選定率=一八・四%
〈テーマ(5)〉実践的総合キャリア教育の推進
▽申請一七六件=大学一四二、短大一八、高専一二、共同四
▽面接審査四二件=大学三三、短大四、高専四、共同一
▽選定三三件=大学二七、短大三、高専二、共同一
▽選定率=一八・八%
〈テーマ(6)〉ニーズに基づく人材育成を目指したe―Learning Programの開発
▽申請七一件=大学五八、短大三、高専七、共同三
▽面接審査二二件=大学一八、短大一、高専二、共同一
▽選定一三件=大学一一、短大〇、高専一、共同一
▽選定率=一八・三%
なお、選定委員会の荻上紘一委員長(大学評価・学位授与機構教授)は、審査終了後に、「学生の教育として、地域の資源あるいは課題を教育に取り入れつつ、学生が地域社会に積極的に関わっていこうとする取組や、養成すべき人材像を見据え、教養教育の段階から系統立てたカリキュラムを構築している取組など、社会的要請に応えつつも、大学が抱える課題に真摯に向き合った優れた取組が多く見られた」との感想を述べた。