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研究成果等の刊行

No.47(2012.08)

「認証評価第2期目の課題」

講演者:瀧澤 博三、広田 照幸、羽田 積男、森 利枝

はじめに

私学高等教育研究所主幹 瀧澤 博三

 平成16年に発足した認証評価制度は、最初の7年のサイクルを終え、第2期目のサイクルに入りました。準備不足の感を抱きながらも、まずは法定の期間内に対象となる全機関の評価を無事終了できたことは、制度発足前の関係者の不安の大きかったことを思えば、大変な成功だったと言ってよいでしょう。しかし一方、各認証評価機関が、第2サイクルの開始を控え評価システムの見直しを進める中で、幾つかの基本的な問題点も浮かび上がってきました。中でも重視されたのは、質保証の基本であるべき大学の自己点検・評価を支援し、その実質化を促すために、認証評価はどのような役割を果たすべきかという視点でした。また、中教審では設置基準と設置審査と認証評価の3者の公的質保証システムとしての一体性を強調していますが、同時に、事前評価である設置審査と事後評価である認証評価の性格の違いと役割分担を明確にすることも、認証評価のあり方を考える上で重要なことだと思います。
 更に、文部科学省の依頼に基づき日本学術会議で審議を進めている分野別質保証の在り方については、先般「回答」が出され、現在引き続き分野別参照基準の検討が続けられているところですが、これに各大学が、そして認証評価が、どう対応していくかは、これからの大きな課題になるでしょう。

  1. 瀧澤 博三 氏 (私学高等教育研究所主幹)
    【講演】「認証評価第2期目の課題」(PDF形式)
  2. 広田 照幸 氏 (日本大学文理学部教授)
    【講演】「分野別質保証の在り方」(PDF形式)
  3. 羽田 積男 氏 (日本大学文理学部教授)
    【講演】「学生の学習成果をどう示すのか-米国の動向から」(PDF形式)
  4. 森 利枝 氏 (大学評価・学位授与機構研究開発部准教授)
    【講演】「高等教育の変化をとらえる-第47回公開研究会より」(PDF形式)
  5. 瀧澤 博三 氏 (私学高等教育研究所主幹)
    【コメント】「認証評価第2期目の課題-第49回公開研究会の議論から」(HTML形式)

*** 「関連資料」部分等は割愛しました。 ***