研究成果等の刊行
No.30(2008.03)
「世界から見た日本の高等教育」
講演者:佐藤 禎一
はじめに
私学高等教育研究所主幹 瀧澤 博三
今日、世界におけるグローバル化の動向は、経済活動のみでなく、社会の様々な活動に及んでおり、教育のグローバル化への対応は、各国において教育改革の重要な課題とされてきています。高等教育の分野においても、グローバル化の時代に適応できるよう教育システムの見直しが進んでおり、特に教育サービスの国境を越えた展開が活発化するに伴い、高等教育の国際的な質保証の問題や国境を越えた教育サービスの自由化の問題が、ユネスコ、OECD、WTOなどの国際機関においても取り上げられていることはご承知の通りです。これからの大学改革の問題を考えるに当たっては、これらの国際的な動向を視野に置くことがますます不可欠になってきたと言えるでしょう。
このため本研究所では第31回の公開研究会において、教育政策の国際的動向にご造詣の深い政策研究大学院大学理事の佐藤禎一氏(現東京国立博物館館長)にご講演をお願いしました。佐藤禎一氏は高等教育行政の長いご経歴の後、ユネスコ大使として国際的な舞台において大きな貢献をされ、貴重なご経験を積まれてご帰国になったところであり、これら国際的な動向についての最もホットな情報とともに、わが国の高等教育のこれからについて貴重なご示唆を頂くことができました。この冊子は当日のご講演を収禄したものですが、ご関心をお持ちの方々にご活用いただければ幸いです。
- 佐藤 禎一
【講演】「世界から見た日本の高等教育」(PDF形式)
【質疑応答】「世界から見た日本の高等教育」(PDF形式)
*** 「関連資料」部分等は割愛しました。 ***