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研究成果等の刊行

No.21(2006.08)

「中教答申『我が国の高等教育の将来像について』―これからの高等教育政策の課題は何か」

講演者:佐々木 正峰、金子 元久、瀧澤 博三

はじめに

私学高等教育研究所主幹 瀧澤 博三

 ここ数年来、規制改革の観点からのドラスチックな大学制度の改革が進められ、高等教育の既存の秩序は大きく変貌しつつあります。高等教育の将来の姿はどうなるのか、18歳人口の減少が続く中、先に見えるのは自由と競争と淘汰の世界ばかりで、大学関係者の間には焦燥と不安が高まる一方、政策に対する期待も大きくなっています。最近、高等教育のグランド・デザインを、と言う声が高まっているのも当然のことと思われます。
 こうした背景の中で、平成17年1月には中央教育審議会から「わが国の高等教育の将来像」の答申が出されました。この答申がどのような将来像を提示しているのか。期待されているグランド・デザインが描かれているのか。焦燥と不安の先には新しい秩序が生まれるのか。この答申は、多くの関係者からこのような視点からの強い関心を持たれたものと思います。
 そこで第22回の公開研究会では、この答申をテーマとして取り上げました。はじめに私から問題点の提起をさせていただき、つづいて、国立科学博物館館長の佐々木正峰氏と東京大学大学院教授の金子元久氏から、この答申をどのように見るかを語って頂きました。この冊子はその記録ですが、それぞれに異なった視点からの見方であり、答申を多角的に理解するうえで参考にしていただけるものと思います。ご関心をお持ちの方々にご活用いただければ幸いです。

  1. 問題提起   瀧澤 博三
    【講演】「我が国の高等教育の将来像」答申について (PDF形式)
  2. 佐々木 正峰
    【講演】「我が国の高等教育の将来像」答申を受けて (PDF形式)
  3. 金子 元久
    【講演】中教審答申「我が国の高等教育の将来像について」
        ―書かれた問題と書かれなかった問題― (PDF形式)
  4. 瀧澤 博三
    【まとめ】グランドデザインとユニバーサルアクセス―第22回公開研究会の議論から (HTML形式)

*** 「関連資料」部分等は割愛しました。 ***