研究成果等の刊行
「アメリカにおける大学評価の新段階」 ―アクレディテーションの本質と日本の評価体制
講演者:Chrles Cook
通訳:鋤柄 光明
はじめに
私学高等教育研究所主幹 喜多村 和之
政府は、評価を通じた競争的予算配分を強化し、最近大学評価・学位授与機構の国立大学評価の結果も発表されました。評価体制の整っていない私学にとって、とりわけ第三者評価体制をどうするかはますます緊急の懸案となってきました。私学高等教育研究所では、「私学の特性を考慮した大学評価研究の在り方」の研究を進め、今年3月には米国の私立大学の実地評価団にオブザーバーとして参加し、ニューイングランド基準協会の大学評価実施のための研修にも出席し、3月に報告会を開いてきたところです。
去る平成14年5月15日に開催された私学高等教育研究所主催の第11回公開研究会では、米国最古の大学基準協会の大学評価部長のクック博士を招聘し、米国の代表的な大学評価方式であるアクレディテーションとは何であるか、その精神とプロセスやシステムについて発表していただきました。クック博士は、このために特に長文の論文を用意されましたが、この内容の重要性に鑑みて、あえて原文も全文掲載いたすこととしました。さらに、その翻訳は当日通訳を担当された鋤柄光明研究員をわずらわせました。そして、講師の報告後の共同討論では、活発な質疑や意見交換が行われましたが、その模様を米澤彰純研究員にまとめていただきました。
この報告書は、米国の大学評価の問題を中心に行われた第11回公開研究会の発表、討論、問題点、コメントおよび関連論文等をまとめたものですが、私学関係者のみならず高等教育に関心を持たれる方々が、この日本の将来にとって最重要な問題のひとつをお考えいただく上で参考にしていただければ幸いに存じます。
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- 講演原文 Chrles Cook
American Accreditation:It's Process and Spirit(PDF形式) - 講演翻訳 鋤柄 光明
米国のアクレディテーションの精神とプロセス (PDF形式)
- 講演原文 Chrles Cook
- まとめ 米澤 彰純
大学評価の新段階 ―第11回公開研究会の議論から(HTML形式)
*** 「関連資料」部分等は割愛しました。 ***