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研究成果等の刊行

No.10(2002.05)

「アジアの私立大学と日本」 ―大学評価の問題を中心に

問題提起者:李 大淳、馬越 徹

はじめに

私学高等教育研究所主幹 喜多村 和之

 最近の日本とアジア諸国の高等教育政策には、期せずしてきわめて似通った状況が起こっています。政府主導の「構造改革」、国・公・私の大学院を評価・選別して世界級の大学を育成しようとする「トップ30」構想は、中国の重点大学政策や韓国の「BK21」(ブレイン・コリア)構想などと軌を一にしています。
 なぜ両国ではこのような状況が共通かつ同時に起きているのか。
 私学に対する影響はどうか。
 去る平成14年1月18日に開催された私学高等教育研究所主催の第9回公開研究会では、こうした問題をめぐって、韓国元郵政大臣で、現在韓国高等教育学会会長の李大淳講師に大学評価の問題を中心に韓国の高等教育政策と私立大学について、馬越徹講師にアジア各国比較の観点から、アジアの私立大学と大学評価について論じていただきました。そして、講師の報告後の共同討論では、それぞれの問題について活発な質疑や意見交換が行われましたが、研究会の模様を森利枝研究員にまとめていただきました。
 この報告書は、このように研究費の問題をめぐって第9回公開研究会で行われた発表、討論、問題点、コメントおよび関連論文等を記録としてまとめたものですが、私学関係者のみならず高等教育に関心を持たれる方々が、この日本の将来にとって最重要な問題のひとつをお考えいただく上で参考にしていただければ幸いに存じます。

  1. 問題提起(1)  李 大淳
    韓国の高等教育政策と私立大学 -大学評価の問題を中心に(PDF形式)
  2. 問題提起(2)  馬越 徹
    アジアの私立大学と大学評価 -各国比較の観点から(PDF形式)
  3. まとめ     森 利枝
    アジアの私立大学と日本 ―第9回公開研究会の議論から(上)(HTML形式)
    アジアの私立大学と日本 ―第9回公開研究会の議論から(下)(HTML形式)

*** 「関連資料」部分等は割愛しました。 ***