キャンパス万華鏡
イベント&コンテスト編
日本私立大学協会加盟校は、中高生を対象としたコンテストや、地域で催すユニークな行事等を開催しています。大学が発信してそこに集う、いくつもの知のかたち、湧き上がるエネルギー、そして新たな息吹等、そこから生み出される連鎖反応まで、リアルな瞬間を写真とともにご紹介します。
マイクロロボットコンテスト&建築設計競技&3D―CADプロダクトデザインコンテスト
①マイクロロボットコンテスト
日本工業大学は、2007年より、「マイクロロボットコンテスト高校生大会」を
開催している。
同コンテストは、1インチ(2.54センチ)角のロボットを走行させ、競技コースの周回時間を競うもの。コースは5ミリ幅の白いラインで作られており、そのラインをロボットにトレースさせて自立走行させる。わずか1インチ角のロボット内にCPUやバッテリーを搭載し、数十センチの大きさのロボットに匹敵する機能を持つように設計が要求される。
②建築設計競技
建築を学ぶ高校生を対象に実施される「建築設計競技」。
当初は学内の教員のみで審査を行ってきたが、第13回(1999年)以降は学外審査員として第一線で活躍する建築家を迎えて共同で審査を行っており、その点がコンペの特色の一つとなっている。また、高等学校によっては設計製図の授業に同大のコンペを課題として用いている事例もある。
コンペの入賞作品と大学の卒業設計、大学院の修士設計の優秀作品を合わせ、「日本工業大学建築学科イヤーブック」として編集、高等学校によっては設計製図の教材(教科書)として扱うところもある。
③3D―CADプロダクトデザインコンテスト
同大では新たに、高校生を対象とした「3D―CADプロダクトデザインコンテスト」を
開催する。
参加者は、3D―CADを駆使し、斬新かつ独創的なアイデアをコンピュータ上に実現し、作品として提出する。優秀作品は、新たな加工法(積層造形法)を使って、どんなに複雑な形状でも三次元形状のオブジェとして作成し、参加者にプレゼントする。「もの作り」の楽しさを学びながら、最先端技術も学ぶことができる。