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研究成果等の刊行

No.26(2007.02)

「私学経営のこれから」

講演者:佐藤東洋士、福井 有、篠田道夫

はじめに

私学高等教育研究所主幹 瀧澤 博三

 内閣主導で強力に進められている規制改革は、ここ数年の間に日本の高等教育の姿を大きく変えてきました。設置認可制度、高等教育計画の考え方、学校法人制度などの改革は、私学政策の根幹に係わるものであり、今後の私学に与える影響の大きさは計り知れません。この規制改革の動きは、現在なお進行中であり、今後もバウチャー制度や株式会社立大学など問題の多い課題の新たな展開が予想されているところです。
 私学としては、この規制改革の動向をしっかりと把握し、私学の将来に禍根を残すことのないよう、問題点を摘出し、必要とあれば私学としての意見を政府に伝えるとともに、世論にも訴えていく必要があると思います。
 当研究所では昨年10月の第25回公開研究会において、規制改革・民間開放推進会議の委員をしておられる政策研究大学院大学の福井秀夫先生から、規制改革を推進する側の考え方を伺いました。引き続き、所管庁の立場にある文部科学省では、これらの問題をどのように受け止め、対処しようとしているのかを伺い、この問題に対する考えを一層深めたいという趣旨から、同じく規制改革をテーマとして第28回の公開研究会を開催しました。
 この時の講師は、文部科学省の官房審議官を務めておられた德永保氏(現 研究振興局長)にお願いしました。德永氏は高等教育担当として長くご尽力頂いた方であり、規制改革の意味を理解する上で貴重なお話を伺うことができました。
 この冊子はその時の記録ですので、ぜひご一読のうえ、現下の高等教育改革の動向を理解するうえでお役に立てて頂ければ幸いです。

  1. 佐藤東洋士
    【講演】「私学経営のこれから -桜美林学園をケースとして-」(PDF形式)
  2. 福井 有
    【講演】「私学経営のこれから」(PDF形式)
  3. 篠田道夫
    【講演】「私大経営の改革と職員のプロフェッショナル化」(PDF形式)
  4. 沖  清豪
    【まとめ】「私学経営の『現在』と『これから』―第27回公開研究会の議論から」(HTML形式)

*** 「関連資料」部分等は割愛しました。 ***