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研究成果等の刊行

No.11(2002.06)

「私学における大学評価の新段階」 ―米国調査団最新事情と日本の評価体制

問題提起者:喜多村 和之、鋤柄 光明、羽田 積男

はじめに

私学高等教育研究所主幹 喜多村 和之

 政府は、「大学構造改革方針」(遠山プラン)や「大学活性化プラン」等を通じて、評価を通じた競争的予算配分を強化する体制をますます明確にし、中央教育審議会は近く第三者評価を高等教育機関に義務づける方向を検討しています。評価体制の十分整っていない私学にとって、とりわけ第三者評価体制をどう構築するかはますます緊急の懸案となってきました。
 私学高等教育研究所では、私学の特性を考慮した大学評価研究の在り方の検討を進めてきましたが、昨年3月の韓国調査に引き続いて、今年3月に米国の私立大学の実地評価団にオブザーバーとして参加し、併せて米国アクレディテーションの名門ニューイングランド基準協会の大学評価実施のための研修にも出席してきました。
 去る平成14年3月27日に開催された私学高等教育研究所主催の第10回公開研究会では、その調査と研究の成果を、喜多村和之講師、鋤柄光明講師、羽田積男講師に報告していただきました。そして、講師の報告後の共同討論では、活発な質疑や意見交換が行われましたが、研究会の模様を沖清豪研究員にまとめていただきました。
 この報告書は、この問題をめぐって行われた第10回公開研究会の発表、討論、問題点、コメントおよび関連論文等をまとめたものですが、私学関係者のみならず高等教育に関心を持たれる方々が、この日本の将来にとって最重要な問題のひとつをお考えいただく上で参考にしていただければ幸いに存じます。

    1. 問題提起(1)  喜多村 和之
      【問題提起要旨】基準認定の意味と役割―米国の大学評価事業に参加して(HTML形式)
      【講演】基準認定(アクレディテーション)の意味と役割り-米国の大学評価事業に参加して(PDF形式)
    2. 問題提起(2)  鋤柄  光明
      【問題提起要旨】調査団から見た大学評価―NEASC実地調査に参加して(HTML形式)
      【講演】調査団から見た大学評価 -NEASC実地調査に参加して(PDF形式)
  1. まとめ     沖 清豪
    大学評価の新段階 ―第10回公開研究会の議論から(HTML形式)

*** 「関連資料」部分等は割愛しました。 ***